皆さま


月曜の夜にこんばんは



コロナが落ち着いて

わたしの住む中部地方では、今

旅行や出張にいてまえーと誘うが如く

JR東海道新幹線のCMが流れています


出演は賀来賢人さんで

彼は旬の人ですから、そうなんだー

納得の起用ですけれども



イメージソングがUAさんとは

また通好みのおヒトを持ってきたわねと

JR東海様を見直したわたくし


と、申しますのも個人的に

UAさんには思い入れがございまして、

もう27年前になりますでしょうか


妊娠32週目の健診の際に

切迫流産の危険ありとなって

即日入院となったんです


ひと月間、24時間ずっと

お腹の張り止めの点滴を打ちつつ

安静にもしていなきゃならなくって、

大変ではあったんですけれども(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)


それよりもお腹の子に

支障は出ないだろうか?と

そちらの方が心配で、病室で毎日悶々として

おりましたのさ。


そこに夫がアンタが好きそうだからと

UAさんのアルバムを持ってきてくれて


声も曲調もドツボで、特にこの、

『雲がちぎれる時』は


当時のわたしの心象風景にマッチしてて

『息子を産み出せる臨月まで踏ん張らな』

って、力つけてくれました


産む時は産む時でこれまた結構な

難産でしたけれども(●´ω`●) 


それでも無事に産まれたわけですから

UAさんにはとっても感謝しております


(その節はありがとうございました)


何もなくとも出産はひと仕事ですが

俳優パトリシア・ニールのソレは、

困難に困難を極めました


第五子妊娠中に脳卒中にみまわれたから

です、、、



それでなくとも

長女オリヴィアを風疹脳炎で亡くし

長男シオは交通事故に遭い障がいが残りと、

彼女は災難に苛まれておりましたから。


昏睡状態にありながらも

パトリシアの耳には夫ダール

『僕も子供たちもが君の帰りを待っている』

『彼女は絶対に助かる!』の声が届いていて


しかし夫の声が聞こえていることに

リアクション出来ず、忸怩たる思いでいた

パトリシア


便意も尿意も感じていても伝えられず

粗相をしてしまう、綺麗な女優さんには

耐え難い屈辱だったでしょうに、そこの

ところも隠さず自伝には綴られております


さらに生死の境にいたとはいえ

生きているパトリシアを死んだものとして

扱うマスコミのデリカシーの無さね、、、


有名税と言うてしまえば

それまででしょうけれど、にしても

リサーチ不足は否めないと思わされるこの

エピソード、、、


そういった外野の喧騒をよそに

三度の脳内出血と、手術を乗り越え

倒れてからひと月で退院できるまでに

パトリシアは回復します


回復はしますが


何故、自分のお腹が膨れているのか?

(この時パトリシアは妊娠4カ月


その理由が理解できないんですね

さらには言語障害も残りました


それが脳疾患の怖さで

彼女は夫ダールの名前も忘れてしまって

捻り出した答えが『パパ』ってね、、、


ですからそれ以降

ダールのことはパパ呼びです


でもパトリシア

辛いリハビリを頑張り抜きました


いよいよ臨月を迎え

母体の状態から鑑みて、子供にも

影響が出るやもしれぬといったリスク


それを伴う出産でしたが

発病から169日目のこと

第五子となるルーシーを無事出産へと

漕ぎ着けたパトリシア



だがしかし 

パトリシアの入院にかかった莫大な費用等

ダール家にはお金が必要でした


そこで夫のダールパトリシア

闘病について雑誌に寄稿することにします


パトリシアにとってみれば

仕方のない選択で、と、なるとマスコミが

食らいついてきますわな

けれど今度はそのマスコミの存在が彼女に

奏功しました


忘れていた『女優魂』が甦ってきたとでも

言いますか、パトリシアは公の前に立って

話すことを決意するのです


草稿は夫ダールが書き、

彼女のスピーチは喝采(applause)を浴び

ここにパトリシア・ニールは復活を果たしま


これ以降の彼女は脳卒中の後遺症で

苦しむ患者たちのアイコンとして

講演会等、仕事が増えるのですが、

それはあくまでも対外的にであって

万全ではなくとも多めには見てもらえました


けれど家庭内において

彼女は全く機能しなかったのです


そりゃそうですよ

大病を患って、後遺症で

下半身の自由もきかないわけですし

自分のことで精一杯なのは致し方ないこと

ですから。


実はわたしの亡母も

脳卒中で片麻痺が残ったクチで

わたしはもういい大人でしたけれど

それでも、あゝ、もうこれまでみたく

母には何も相談が出来なくなったなって


そんな風に思いましたから、

まだ年端のいかなかったパトリシア

お子さんたちはことさら大変だったでしょう


母もそうでしたけれど

何もしてあげられなくてごめんねって

申し訳ながっておりました


ですからパトリシア

そういう思いだったと思うのです。


それに、

いわゆる夫婦生活も叶わなくなって

そのせいばかりではなかったのでしょう

けれど、ダールの態度が冷ややかなものと

なり、夫婦間に亀裂が生じはじめます


夫妻は夫の故郷

イギリスに住んでおりました

そこは小さな町で隣近所の人たちとも

交流があったんですね


若く美しく、

センスが良いばかりか

自立したキャリアガールだった

フェリシティー・クロスランド

善良な隣人の一人でした


壊滅的なファッションセンスの

パトリシアも、有名なブティックから

自分に似合ったドレスを贈ってくれた

フェリシティーのことは好きでした


人好きのするフェリシティー

子供たちも懐いていてパトリシアに代わり

面倒もよく見てくれておりましたから


だから全く、

疑ってなどいなかったのです


彼女、フェリシティー

ダールの不倫相手だったとは


これっぽっちも

思っていなかったのです











なんだか思った以上に

長くなっちゃいましたが

次回が最終章です←てか、そうします



なんで

も少しお付き合いくださいませ。