皆さま


日曜の夜にこんばんは


肥料代の急騰に

それも前年のほぼ二倍という現実に

顔面蒼白になりつつも、確定申告を無事提出

し、取引先からねじ込まれたインボイス登録

申請も渋々ながらも済ませ、只今ひとときの


フリーダァ〜ム!

地味に満喫しておりまする


そんなんで

こりゃ良い機会だわと思いたち

途中で放置した俳優パトリシア・ニール

自叙伝を、ようやっと通読出来た次第で


(だって、500頁越えの長編だもの、、)


本日はそのご紹介となります



アメリカの俳優

パトリシア・ニールの全盛期は

1940年代から70年代辺りですから

ぱっと彼女のお顔が浮かばれたのは、
映画好きの方々でしょう

それほどでもない方々ですと
『ティファニーで朝食を』で
ヒロインホリーの恋人となるポールを囲う
年上のパトロン役だったヒトと申せば
ピンときますかしら?(●´ω`●)



今作に出てくる彼女は
常時頭にターバンを巻いていて


役名は住む部屋の番号を表した【2E】で
ホリーに惹かれたポールから別れを切り出さ
れ、ちーとばかしごねると

君は粋な女だ、粋に別れよう』と
告げられる

それらのインパクトから、
わたしはパトリシア・ニールの名前を
認識したのですけれど、要するに世界的な
知名度はそれほどではなかったのではと
思われます

にも関わらず
何故ゆえ彼女は出版社から請われ
5年もの歳月をかけ、自らの手で、
自伝を認めたのか?

そのワケは、
彼女が起こしたハリウッドスキャンダルと
その後の彼女の身に起きた数多の苦難にあり
ました、、、


   ♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢


1926年、
テネシー州で生を受けたパトリシア


アメリカって、
自己表現力を身につけるためか
演劇の授業があるようなんです

そこで先生に褒められ
また容姿も整っていたパトリシア
俳優になることを決意、ブロードウェイ
を目指します

すると当時人気を博していた劇作家
リリアン・ヘルマンに認められて
たちまち役をゲット、有名雑誌の表紙を
飾ったりもして一躍注目を集めます

当然、美貌の彼女は
私生活でもモッテモテですよ


初めての相手は前途有望な若いドクターで
結婚相手に不足なしっ!などと余裕を
ぶっこいてたら

『結婚は家格が同等の相手と
 キミは愛人タイプっしょ?』と
キタモンダー

田舎のテネシーから出てきたばかりの
世間知らずな娘っこには屈辱の洗礼でした

だからこの初体験が
パトリシアの恋愛感を歪めちゃったんで、
しょうなぁ(知らんけど)

その後の彼女は同業者たち、、、
それも既婚の同業者たちとラブアフェアを
繰り広げるようになります

その行為に罪悪感はなく
だって最後に男たちは奥さんの元へと
帰って行くのだしぃーー
周りも皆やってることだしぃーーー
なんなら旦那を盗られる嫁の方が悪いん
じゃあないのぉーーー?ってな塩梅で

二十歳そこそこにして
スレちゃったパトリシアちゃん

(清楚系なだけに、ギャップあり過ぎ)


しかし役者としては高評価を受けていた

パトリシアに、今度はハリウッドから

お声がかかります


第二のグレタ・ガルボになるべく

ブロードウェイから映画の都ハリウッドへ

一張羅を着込み、意気揚々と乗り込む

パトリシア



映画出演二作目にして

巨匠キング・ヴィダーが監督をした

ベストセラー小説の映画化『摩天楼』で、

主演のゲーリー・クーパーの相手役に

大抜擢されちゃいます


演技派でありーの

美丈夫でありーのな、大スターだった

ゲーリー・クーパー



わたくしヤスミンめも

ディートリッヒと共演した『モロッコ』で

クーパー氏にノックアウトされたクチで

したけれども、パトリシアから見ても憧れの

的だったゲーリー


演技相談をしたり

そのついでにボディタッチをしたりして

見事天下のゲーリー・クーパーを墜とし

ます


その時、

パトリシア・ニール21歳

ゲーリー・クーパー46歳


クーパーには妻子がおりましたから

秘めたる恋でした

だが知らぬは当事者ばかりなり。

しのぶれど色に出ちゃってて、撮影現場で

2人の関係はほぼほぼバレちゃってたって

いうね、、、


しかもゲーリーの奥方言うのんが

元女優にしてソーシャライトっていう

著名人だったものですから、テネシーの

山出しパトリシアちゃんたら、

洗練された奥方ロッキーに、めちゃ

対抗意識持っちゃうんです


ゲーリーを略奪出来たら、、、

そういう考えが鶴首してきちゃったりも

してね


しかもまだ夫の不倫に気づいてない

奥方ロッキーパトリシアにも公明でしたし

娘のマリアも可愛くって、

流石のパトリシアもこれではいけないと、

でも二人は逢瀬をやめられない、、、


そんな時でした


共通の友人に誘われて止せばいいのに

建設中のゲーリーの新居を見学に行っちゃ

ったパトリシア


そこでクーパー夫妻に

何があったか分かりませんが

ついに二人の関係が奥方ロッキーにバレる

んです


しかも激昂したロッキーが娘のマリア

『アンタのパパはパトリシアとかいう

女と浮気してんのよ💢』ってぶちまけた

結果、パトリシアマリアから唾を吐かれ

ます


天使のようなマリア

似つかわしくない行為にパトリシア

『(父親の不倫を、)子供に話すなんて』

と呆れるわけですが、それをアンタが

言うな!って話しですわ


(同じことをパトリシアも後年

 我が子にするんですけども、、、)


不倫はしでかした二人の責任ですが

この場合は年上のゲーリー・クーパー

より分別を持たなきゃいけなかったのではと

個人的には思いますよ


とは言え

不倫はハリウッドの文化ですんで←そうか?

その手の話は尽きませなんだ


スペンサー・トレイシー✖️

キャサリン・ヘップパーン然り


ハンフリー・ボガート✖️

ローレン・バコール然り


前者は役者として同格だったゆえか

公然のパートナーとして認知され

後者はボギーが奥方と離婚して示しを

つけたゆえ、夫婦として成立出来たのに

対して


ゲーリー・クーパー✖️

パトリシア・ニールの場合は

パトリシアに瑕疵が問われました


何故か?


それは映画会社が

スクリーン上で不屈の人や

清廉潔白な人物を演じたドル箱スターにして

私生活では愛妻(で通っていた)クーパー

の、好感度を死守するためだったのです


有り体に申すならば、

クーパーへの非難を回避するための

スケープゴートだったのでしょうね

まだ駆け出しだったパトリシアは。


それほどまでに

ゲーリー・クーパーとは

不可侵な存在だったわけで

ただ、バレた後も二人の関係は続き

パトリシアクーパーが離婚してくれる

のではと期待します


しかし敬虔なクリスチャンの妻ロッキー

離婚を否定、クーパーも娘マリアを捨てる

ことができず、うだうだしてるうちに

パトリシアの妊娠が発覚


クーパーパトリシア堕胎を乞いました


つまりクーパーは家庭を選んだのです


事ここに至って漸く、別れを決断した

パトリシア


それなのにまだ

キミを愛してると毛皮のコートを

送りつけるクーパー


優しさとは残酷ですね

愛した者たちを容赦なく傷つけるのですから


これらはあくまでも

パトリシア・ニールの主観ですし

彼女の行いも褒められたものではないの

ですけれど、でももう少し盾になって

やってほしかったなとは思いましたわ


その後、映画界を追われ、

第二のグレタ・ガルボの夢破れた

パトリシアは古巣、ブロードウェイへと

戻ります




そこで彼女が出会った人物とは、、、









続きます