皆さま
木曜の夜にこんばんは
秋の夜長といえば読書、、、
そう
わたし、
本を読むのが好きなんです
今はミステリー専門ですが
小学生の頃は、世界の偉人物語を制覇し
長い名前で有名なヨハネス・クリソトムス・
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは
未だにソラで言えるくらいで 笑笑
中学時代は、古今東西の文豪作品を読み漁り
中でもエミール・ゾラ先生と芥川龍之介先生の
作品がお気に入りで
どちらも人間の
業と欲が描かれていて
『大人になるって大変だーー!』って
思ったりしたものです
高校の時には開高健先生や
大江健三郎先生の純文学作品に挑戦して
読解出来なかったような、
こりゃまた出来なかったような(*´-`)
そちらの路線を早々に諦め読んだ作品が
筒井康隆先生著作の『家族八景』だったんです
ヒロインは
天涯孤独の火田七瀬、18歳
彼女は人の心が読める
テレパスであることを隠し、生きてきました
それが知れると面倒が起きることを
経験則から感知しており、だから七瀬は
一つところに留まらない『お手伝いさん業』を
選び、依頼家庭を渡り歩いてきたという、、、
『家族八景』は七瀬が出会った
八件の家庭内での出来事を描いた作品で
歯ブラシや下着を
使い回す汚家族がいれば
若いツバメに会いに行くため
高速をぶっ飛ばす妻に無関心を装う夫、
専業主婦の妻(母)を
『家畜』と見下す夫や子供たち
(実はこの主婦もテレパスかもしれず)
反対に夫(父)を
『役立たず』と小馬鹿にする妻や子といった
こういった殺伐家族って
実際にもざらにあるのかもしれないと
当時ヤスミンはそこに至りまして
初めて読んだ大衆文学が
『家族八景』ってどーよって
今なら思いますけれどもね
、、、
話が逸れました
三つ編みにスッピン、
色気のいの字もなかった七瀬ですが
19歳になり、美貌が隠しきれなくなったことで
派遣先の主人や息子たちから好色な目が注がれる
ようになります
そう、大抵の男は
綺麗な『お手伝いさん』に
手をつける生き物ですんで(偏見じゃないし)
身の危険を感じた七瀬が
『お手伝いさん』を続けることに
限界を感じた時点で『家族八景』はジ・エンド
そして第二作目の
『七瀬ふたたび』で七瀬は
タイムトラベラーの藤子、予知能力者の了
テレキネシスの黒人青年ヘンリー、そして
自分と同じテレパスの少年ノリオと出会います
彼らの存在、
とりわけノリオの存在が
七瀬の孤独を薄めてくれるのですが
やがて七瀬たち超能力者の存在をよしとしない
組織から追われることとなり、
それまであまり
表に感情を出さなかった七瀬の
自分たちを『異端』と謗る社会へ向けての
恨み節とも取れるモノローグが哀しくて
胸が痛むラストシークエンスでした
それなのに3作目の
『エディプスの恋人』ではアレレのレ〜〜
いやまぁ、わたし的には
ソレはソレで良かったりしましたが
七瀬の破瓜のシーンでの
『七ちゃん、変わって、、、』は
さすが猥雑を極めた筒井康隆先生
source asahi.com
字は似てるけど筒井道隆さんは息子に非ず、念のため
source mantan-web.jp
筒井先生は男性だけれど
筒井先生は男性だけれど
女性心理がお分かりなんだなって
そう、女を形成しうる成分には
多大なる『嫉妬』が含有されておりますゆえ
それにサラリと、しかしグサリと楔打つって
女流作家さんでも出来まいてと、再読して改めて思う也
七瀬シリーズは何度も映像化されており
一等最初に七瀬を演じた多岐川裕美さんも
直近で七瀬を演じた、故、芦名星さんも
お二人とも
三白眼の持ち主なんですよね
三白眼とは黒目部分が小さく
白目部分の面積が大きいことを指しますが
今ですと小松菜奈さんですとか多部未華子さん
石和茂さん←何故大文字?
などもそうです
三白眼の方には
感情が読めない
ミステリアスな方が多くって
そこらあたりが火田七瀬という
孤独を纏ったキャラクターに
ぴったりだったように思います
筒井先生は
『時をかける少女』という
正攻法の作品がある一方で
今日ご紹介した『七瀬三部作』がありーの
さらには
『ウィークエンド・シャッフル』なんちゅうね
変態ちっくな作品も書いてらして
ホンマ、食えんお方ですばってん
でもそこが好きかも
、、、
かもって?