おはようございます♪( ´▽`)
見るもの、聞くもの、触るもの全てを
今日ご紹介する映画は
『あなたを抱きしめる日まで』
こちらをひと言で表すなら
『母をたずねて三千里』の逆バージョン
『息子をたずねて三千里』
と、いったところでしょうか早速ストーリーをば少し、、、
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*
その経緯はこうです
主人公である60代のイギリス人女性
フィロミナ・リー(ジュディ・デンチ)は
娘ジェーンに 自分には生き別れた息子がいる
とカミングアウトします。
その経緯はこうです
時は1952年、アイルランド
まだティーンエイジャーだった
フィロミナは未婚のまま妊娠
彼女は厳格なカトリック教徒である父親から
勘当され
強制的に修道院へと送り込まれるのです
そこにはフィロミナと
同じ境遇の少女たちが集い
産んだ子供共々院内で生活していました
彼女たちに待っていたのはキツイ労働と
シスターたちの蔑みの視線、、、
我が子に会えるのは1日1時間だけ
それでも子の成長を糧に辛い日々を
過ごしていたある日
黒塗りの高級車がやってきます
この修道院は彼女たちが産んだ子供を
養子縁組させていたんですね
と、いうかもう人身売買ですね
あの黒塗りの高級車の持ち主は
どの子に目をつけるのか
よもや我が子ではあるまいか
自身もまだ幼き母親たちの怯え
そして恐れていたことが現実に、、、
フィロミナの息子、アンソニー が
アメリカの金持ち夫妻の元へと貰われて
いくこととなるのです
母親たちは
養子にいった子供たちを探してはいけない
そういった誓約書を書かされ、
それはフィロミナも例外ではなかった、、
息子を探す手段を持たないまま時は過ぎ
生きていれば50歳になるアンソニーを
フィロミナは忘れることが出来ない、、
そんな母の苦悩を知った娘 ジェーンは
たまたま知り合った元ジャーナリスト
マーティン(スティーブ・クーガン)に
アンソニー探しの協力を願い出るのです
ある事件をきっかけに
業界を干されていたマーティンは、
修道院の過去の悪事(人身売買)と
母と息子の感動の再会といった
読者受けするであろうこの話に乗っかります
長年アンソニーの行方をひた隠してきた
修道院の扉をマーティンの記者魂がこじ開け
やっとアンソニーへと続く道が見えて
きました!
さぁ、フィロミナは探し求めたアンソニーと
会えるのでしょうか?
また、アンソニーは母から引き離され
どういった人生を歩んでいたのでしょうか?
*・゜゚・*:.。..。.:*・''・*:.。. .。.:*・゜゚・*
映画の見所の一つは
見るもの、聞くもの、触るもの全てを
言葉に変換してしまうフィロミナと
不要な言葉を削っていくジャーナリスト
マーティン
この真逆な二人の掛け合いですね
最初はフィロミナのお喋りに閉口気味
だったマーティンが
フィロミナの饒舌の裏側に隠された
不安や恐れを理解した時
二人の関係が変化を遂げていきます
さらにイギリスらしいブラックなジョーク
が散りばめられていて
けして暗いトーンではないですよ
見所二つ目は役者さん
フィロミナ役のジュディ・デンチ(英)
007でのM役の女優さんです
わたしは彼女が好きでして
もう、おばあちゃんで
お顔も皺くちゃだし
腰やお尻にたっぷりと
お肉がついているけれど
魅せます、惹きつけます
堂々たる主役ぶりです、ご立派
必ずしも若くフレッシュなスターが
映画に必要なわけではない、、、
この作品がそれを証明していると思います
そして前回の『それでも夜は明ける』同様
この映画も実話なんですね
映画にも登場する
マーティン・シックスミス が書いた
『The Lost Child of Philomena Lee』
今もなおフィロミナと同じように
我が子の行方が分からない女性たちが
6万人を超え、存在しているのです