1980~1990年代に脚光を浴びた
エイドリアン・ライン監督(英)
変態さんヽ(゜▽、゜)ノが監督して
日本でもヒットした『ナインハーフ
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ナインハーフ
と聞いて、うへへ顏になったあなた!
 お友だちぃ~

その『ナインハーフ』の冒頭流れる曲

Southern   trees
Bear  a  strange  fruit...

わずか2小節流れただけの曲が
とっても気になって調べたの

タイトルは 『奇妙な果実』('39)


歌っているのは1930~50年代にかけて
活躍した女性黒人ジャズシンガー
ビリー・ホリデイ

Strange  Fruit』 (奇妙な果実)
奇妙な果実って?
ドラゴンフルーツ?   ドリアン?
いえいえ、、、
奇妙な果実とは
白人からのリンチにより
縛り首にされて
木にぶら下がる
黒人の死体のこと
そしてこの歌はね
アメリカの人種差別を告発する
歌だったのです


今日ご紹介する
それでも夜は明ける
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こちらにもそのシーンが出てきます 
おそらくもっともポピュラーなリンチ手段
だったのでしょう


*・゜゚・*:.。..。ストーリー・*:.。. .。.:*・゜゚・


1841年 ニューヨーク、、、
主人公はソロモン・イーサップ
キウェテル・イジョフォー
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彼は自由証明書を持つ自由黒人
奴隷ではないのね
バイオリニストとして生計をたて
妻子と共に白人と大差ない人生を
送っていました
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しかし、
その人生は拉致誘拐により一変し、
その後12年間にわたる過酷な奴隷生活が
幕を開けることとなるのです

いくらソロモンがこれはミステイクだ
と叫ぼうが誰も聞く耳を持ちません
だって奴隷売買がまかり通っているの
ですもの

あの時代、黒人は白人の所有物
もっと言えば、家畜なんですね
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さて、買われた先の製材所で
識字能力があり
口八丁手八丁なソロモン
主人に重宝がられます

その勢いでもって信心深く柔和な主人
ベネディクト・カンバーバッチ
に奴隷ではないことを直訴しますが、
ソロモンの訴えは聞いてはもらえないの
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そして、ここに典型的差別主義者の
白人監督がいるのね
出る杭は打たれちゃう
自分が正しいと主張するソロモン
歯向かっちゃってこの白人を倒しちゃうの!
したらばこいつが人を雇ってきて
冒頭で記述したようにソロモン
木に吊るしちゃうんだ
この時は主人に助けてもらうのだけれどもね

なんでも器用にこなすソロモン
手放したくない主人でしたが、
プライドが高く問題を起こすソロモン
これ以上ここに置いておけない
更には自身の資金繰りも苦しい

ソロモンは次なるプランテーション(綿畑)
へと売られて行くのです

売られた先の主人
マイケル・ファスペンダー)がまぁー
最悪でしてね
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やはりここでも他の奴隷たちとは
一線を画すソロモンは目の敵とされます

ここで知り合った
パッツィールピタ・ニョンゴ)は
綿取り名人で主人のお気に入り
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パッツィーは主人の囲い者になるかどうか
悩んでいるのね
そうなれば重労働から解放され、家や
黒人メイドを持つことが出来るけれど
主人の奥方からの攻撃は避けられない

パッツィーの選択や如何に?

劇中こんなエピソードを盛り込み
物語は佳境へ入ります

流れた年月は
彼の髪を白く染めあげ
それでも生き抜くためソロモン

千載一遇のチャンスを待つ!!

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*・゜゚・*:.。..。.:*・'*:.。. .。.:*・゜゚・*


この映画は実話
原作は1853年に発表された
自由黒人ソロモン・ノーサップによる
奴隷体験記『12Years a Slave』
(12年間、奴隷として)  
こちらをスティーブ・マックイーンが監督し
本年度アカデミー賞を始めとして
各国の賞を総なめにしています


感想ですが、実話ですからね
なんとも言いようがないのだけれど

きっとアフリカ系アメリカ人の数だけ
わたしたちが想像もできない
命を賭したドラマがあったのだろうなと

この映画に関わった黒人キャストは
おそらく演技する必要はなかったのでは
ないでしょうか
内なる声のままに、、そう感じました。

反対に白人キャストたちは演技力をフル回転

特にソロモンに敵意むき出しの白人監督を
演じたポール・ダノ がいい!
どっかで観た顔だと思ったら
カウボーイVSエイリアン』で
ハリソン・フォードのバカ息子を
演じていた子だ!
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やはり、やるなら徹底的になんですね
だって鞭打つ手を緩めてしまったら
この映画は失敗作となるもの


エンターティメントとは
観客を楽しませるためにある
そのことは言うまでもありませんが

しかし、たまには居住まいを正し
こういった映画を観るのも
エンターティメントの真髄かもしれませんね

それから
今回もイラストを書いたんだけど
全然似てなくてね⤵︎
画像を沢山お借りしましたm(__)m


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