何とか、計画通りに完走できた白山南北縦走。
55歳の老体としては、近年経験したことないダメージを受けたが、リタイヤしなかったのは、リタイヤ手段がなかったことと、元100マイラー(UTMF完走者)の意地か。
最大のダメージは、スマホの紛失。
今回の旅の写真が1枚も無いのはもちろん、この3年間のスマホ写真が無くなってしまったことが、後悔してもし切れない。(バックアップしてなかった)
直近で言えば、能登半島での写真や金沢観光の写真も全て無くなった。
ただでさえ記憶力が劣化してるので、写真が残っていないと忘却が加速してしまう
ため息しか出ない。
不幸中の幸いと言っていいのか、大きなイベントに゙関してはこのブログに記録を残しているので、ある程度は、写真も含めてここから回収できる。
細かいことを言えば、帰宅翌日にスマホは機種変で買換したが、無職の身なので安い普及機にするしかなく、レンズやバッテリーがショボくて・・・。
肉体的にはもうボロボロ。
計画では、下山日の21時ぐらいに名古屋に戻ってきたら、駅前の居酒屋に直行して、アルコール燃料と蛋白質を補給する気満々だったのに、実際は、食欲もあまりなく、家に直行。
かろうじて、近くのコンビニでTOFUバーと缶ビールを買った。
たぶん水を大量摂取したせいだと思うが、内臓も疲れ切っていて、全く腹痛はないのに下痢で、2日間、正露丸を飲み続けて治した。
その2日間は、太モモの筋肉痛と、足裏を火傷したかのような痛みで歩くのに難儀するし、足指の爪は2枚が死亡(黒爪化)、他の2枚が重傷(赤紫に変色)。
どっちも2日で改善したから、まあいいか。明日仕事か〜、というのがないからお気楽ではある。
さあ、ここからが重要な『反省』。
最初に謝らないといけないと思っているのは、白山を甘く見ていたこと。
これまで4回ぐらい登っているが、名古屋からなので岐阜県側の平瀬道でしか登ったことがなく、正直、ピストン5時間程度の楽勝コース。
しかも、紅葉狙いの秋にしか行っていないから、今回のような梅雨入り前の白山は全然知らない。
知らないならもう少し調べたらよかったが、一応、白山のライブカメラを探して残雪状態を見ようとしたけど、結局最新のライブカメラが見つけられなかった(笑)。
あと、開山のニュースを見た記憶があったが、実質的な開山は7/1のようで、入山者は少なくトレースもほぼゼロ。
その結果、近年の少雪傾向とか、春からの高温、そして直近の雨で、白山と言えど雪は少ないだろうと勝手に推測して、
勝手に雪渓地獄に苦しめられるというオチ(笑)。
日本のモンブラン(白い山)なんだから、雪があって当然と思わないといけなかった。
今回はトレランシューズで乗り切っちゃったから(笑)必須とも言い切れないが、保険で滑り止めも持っておくべきだった。そのほうが楽に速く歩ける。
今のコンディション前提ならチェーンスパイクでOK。
毎年のように、残雪期とか初冬にAmazonでチェーンスパイクを探してみるが、2〜3千円ぐらいで習近平に造らされたヤツを買うべきかどうか、信用できるブランドの1万円前後のものを買うか。迷ったうえで保留しちゃう。
まあ二度と同じことはやらないつもりだから、当面保留でいいか(笑)。
実はあまり考えずにマイルールからも逸脱していた。
初めて残雪期登山をやる山の場合は、夏道を歩いた経験のあるところ、と決めていたはずが、この全縦ルートで言うと、歩いた経験のあるのは室堂周辺の半径1キロぐらいで、あとは全部初めて。しかも夜道もあるから、ちょっとやりすぎたか?
それにしても、スマホがないと現在地がわからない、進行方向がわからない、写真も撮れない、リタイヤ(エスケープ)もできない、遭難救助要請もできない、とないない尽くしなのには本当に参った。
スマホ依存症ではないと思っていたが、登山でこれだけ依存しているという現実を見てしまって、正直驚いた。
今回乗り切ったのは、半分ラッキー、半分実力、と思うが、今後、スマホ紛失(故障・破損もありえる)のバックアップをどうすべきか?
ちゃんと考えないといけないだろうな。