梅雨入り直前のガチ山は白山でした。


2〜5月は石川県(能登半島)に入り浸っていたから、当然、その道中で加賀白山が目に入っていて、この機会に長年の課題であった全縦をやったらいいのではないか、と。


全縦で一番の問題は車の回収だったはずなのだが、今回プランニングするのにNAVITIMEで検索したら、あっさりと正解が出た。




公共交通機関で行けるじゃん!

下山は白川郷なので、そっちも調べると、名古屋⇔白川郷間の高速バスが1日数便あった!


となれば話は早い。天気予報を確認して水・木の2日で決定。


ヤマレコでプランニングすると、距離は約50k、累積標高が約4000m。

これならハセツネのつもりで、走らずに24h以内の完走狙いで行ける!




という経緯で始まった全縦。

予定通り朝8:34のJRで名古屋を出発。

長良川鉄道で北農駅に着いて、バスの時間まで22分あるので、駅舎に併設された食堂でソバ定食を掻き込んだ。



そうそう、前記事をお読みでない皆さまにお知らせしておくと、当然、カワイイ長良川鉄道の車両の写真も、ソバ定食の写真も撮ったんだけど、白山の山の中にそのスマホを置いてきたので、今回の記事に写真はほぼありません。悪しからず。


で、バスに乗って(事前予約必須)上在所(終点)へ。

石徹白登山口までは徒歩(笑)。

登山地図では2時間20分となっていたが1時間10分で到着。約6.5kでした。


登山口でトイレを済ませて、空のボトルに水を汲んでからスタート。

急階段を登って数百メートルで特別天然記念物の石徹白の大杉がある。樹齢1800年とあって屋久島の縄文杉並みに立派!上の方は折れたか枯れたかで高さはそれほどでもないが、それでも巨大。一見の価値あり。



とにかく写真がないので記事が書きにくいことこの上ない。


覚えていることは、途中で下山してくるおばちゃん1人と、男女3人組とすれ違ったことぐらい。


16時頃、最初のピークとなる銚子ヶ峰に着くと、山頂にテントを張ってのんびりしてるオジーサンが居て、泊まりですか?と訊くと「星を撮ろうと思ってね」と。北に別山が望めるが、その上に北斗七星が出るのを狙ってるとのこと。

年取ったらそういう風流な登山もいいなぁ。


今回は風流は忘れてガツガツ行かないと、下山後のバスに間に合わなくなるのでとにかく前進。


一ノ峰、二ノ峰と通過して、18時ぐらいに三ノ峰避難小屋に到着。

中から声が聴こえるので泊まりの人がいるようだったが、話に加わって長居したくないので外で休憩&柿ピー補給。


10分ほど長めに休んで別山に向かう。

稜線歩きで西には日本海が光っている。

18時はまだ明るくて夏至が近いのを実感するが、段々と暮れてきて19時ぐらいから淡い夕焼け。

霞んできたみたいで日本海に沈む夕陽はクリアには見えなかったが、一応写真には撮った(という記憶)。


20時、別山2399m到着!

月が十三夜ぐらいで明るかったので、この時間までヘッデンなしで来られた。

その月を入れて別山頂上の標柱を写真に撮った(という記憶)。

祠があって石垣で囲まれていて風よけになるので、そこでも休憩して予定を確認。


このペースなら室堂まであと3時間程度、24時には着けそうだが、室堂はテン場がないから、手前の南竜ヶ馬場で仮眠休憩にしよう。


ヘッデンを点けて再スタート。

もう景色は見えないが、見上げると北斗七星もちゃんと見えていた。オジーサン、写真撮れてるかな?



あまり覚えていないが、途中から雪渓を横断するところが出てきて、軽アイゼンを準備の最後の最後で軽量化のためにザックから抜いたのを少し後悔しながら、それでも、22時過ぎに南竜山荘に到着。


暗くてテン場がどこかわからないし、そもそも小屋もまだ営業していない(7/1開業予定)ので、小屋前にあったベンチで休憩。


とりあえず残りの柿ピーを全部食べて夕飯とし、テント設営は面倒なので、ユニクロダウンとレインジャケットを着て、更にインナーシュラフを被ってベンチで仮眠。


ここまでの記録はスマートウォッチで。





途中、三ノ峰避難小屋で休憩した時に計測停止して、再スタートした時に計測再開するのを忘れて30分くらい止まったままだったから、実際は約9時間の行程。


ほぼ当初の計画通り前半戦をこなした。



続く。