GWが明けたのでボランティアを再開。


まだ行ったことのない志賀町にエントリーしたのは、現地集合の募集だったから。金沢駅からのボラバスも最初の1、2回ぐらいはいいが、何度もやってると、その効率の悪さにイヤになってくる。


GW最終日の月曜、志賀町のポランティアセンターに入ると、



QRを読み込んで受付するのはどこでも一緒。

見慣れないのは『予約なしの方』という案内。

どうも志賀町では当日飛び入りを受け付けているようで、あとで同じグループで活動した人に聞いたのだが、その人は当日飛び込みで1ヶ月近く連続活動しているらしい。

石川県のボラ募集システムだと、ネット先着様限定で、しかも日帰りか1泊2日しか選択肢がなくて、暇もヤル気もある人を全く活かせてない。

その飛び込み歴1ヶ月の人が声を潜めて言うには、石川県のやり方とは違うから目をつけられたくないので、志賀町としては当日OKというのを大っぴらには言わないようにしているらしい。

他の地元石川県から参加してる人によると、知事と副知事で考え方が違いすぎて、現場ファーストの副知事の意向はあまり反映できていない、という意見もある。

指令部であるはずの県のやり方が、復旧作業の加速しない原因となっているのは否定できないようにも思える。

石川県出身の大失言爺森喜朗のバックアップで知事になった元プロレスラーが、中央の顔色ばかり見てるんじゃないか?と思ってしまう。


さて、志賀町は能登半島では南に位置するので、車で現地に向かう途中の道路とか家屋の状態が、北部の町とはぜんぜん違って被害が目に見えにくかった。

ボラのやることあるのか?と思うくらい。

行ったらまあそれなりに作業はあったが、搬出物が少ない案件が多い。


午前中に2軒続けて回った時は、軽トラ2台で荷台スカスカ、という状態だった。
家自体の損壊は軽微で、家財などがダメになったが高齢の個人では運べないからボラに依頼した、というのが多そう。



割りと軽い作業をこなして、現場からボラセンに戻る軽トラの車中で、同乗者が「この辺、急に携帯の電波入らなくなった」と言うので、周りに民家がないから空白地帯なのか?と考えていたら、



左手に柵と塀で囲まれたエリアがあった。

柵には北陸電力名で立入禁止の看板が貼ってあったので、あぁ発電所か、ぐらいに思っていたら、




まさかの原子力発電所入口!




原発ってこんな普通に道路沿いに建ってんの!?

以前、福島に行ったついでにF1(福島第一原発)を見ようと思ったが、漏れてるから近付けないのは当然として、道路からも海岸線からもよく見えなかった。

そういうもの(できるだけ目立たないような立地)だと思ってたから、こんな風に遭遇するなんて想定外だった。
(志賀原発は東日本大地震以来、稼働停止中で再開見通しは立っていない。)



軽トラ運転中だったので、この写真は1日の作業が終わってから、ワザワザ自分の車で確認しに行って撮ったもの。


ここから1k圏内に民家もあったし、この道沿いに観光スポットもあった。



これは、現存する最古の木造灯台。



明治9年から昭和27年まで稼働していたもの。

高さ5mと書いてあるが、もっと小さく見える。




志賀町のボラは日帰りを2日連続でエントリーしたので、初日は、ボラセンの隣にある道の駅で車中泊。しかも温泉併設の道の駅だったので、すべて半径数百メートルの範囲内で済ませられるからとっても楽!


ちょうどGW最終日で飲食店も休業が多かったので、目の前のロッキーというホームセンター兼スーパーで惣菜を買って夕食にした。




志賀町で2日作業した後は、七尾市に移動。

早速、和倉温泉総湯へ。



前回同様、テント村利用。




3度目の七尾市なので、作業については特に書くこともないが、七尾市の場合、奥能登の中心地ということもあって作業依頼件数が多く、廃棄物の量も多いため処分場のキャパが足りなく、廃棄待ちの車で渋滞が発生することもある。


それを緩和するために、仮仮処分場というのを設置して、廃棄物の仕分け・分別・仮破砕をしていて、その作業をボランティアが行っている。



この駐車場敷地でボランティアが集めてきた廃棄物を荷下ろしして、10種類くらいに仕分け。

更に、木製家具から金具やボルト・釘などの金属を外したり、鏡やガラス扉は外して粉砕したり、といった最終処分時に異物が出ないような前処理を行なう。


これまでは個人宅での作業しかやっていないので、今回はこの仮仮処分場に立候補して2日間作業した。


海が目の前で初日は雨と風でクソ寒かったが、個人宅で気を遣いながら作業するのとは違って、気楽に家具とかバラバラにしたり、ガラスを割ったりするだけなのですぐに時間が経つ。

力仕事は多いが、やった感があるので悪くない作業だった。




すぐそばの岸壁の一部は崩れたままだった。


目の前にある和倉温泉の高級旅館は休業中。



これだけ能登に通ったから、いつかはこういった旅館に泊まってみたいが、いつになるか、全く見通しが立っていないのは悲しい現実だ。

(つい最近、1軒が営業再開したとニュースになってはいたが、全体では20軒以上が休業中。)



今回、志賀町と七尾市に行ったが、どちらでもベテランのボランティアから、そろそろボラセン閉鎖になりそうだね、という話を聞いた。


作業依頼件数の動向と、ボランティアによる実施件数の動向で大体の見通しが立つから、5月末ぐらいで大規模なボラセンは一旦閉めて、被害の大きい地域に小規模のセンターを開設する、というような体制の変更がありそうだ。


単純な力仕事系の個人ボラの出番は終盤か。



ところで、毎回疑問に思ってたが、ボランティア参加者の男女比は多めに見ても8対2。

実際はもっと女性が少なく15%程度で、班分けした時にかろうじて全班に女性が1~2人混じるぐらい。


日本の人口って、男性が8割なんだっけ?

それとも、女性は忙しくて男性は暇?

力仕事・汚れ仕事だから敬遠されてる?


なんだか不思議な現象だ。



連続4日の作業が終わって、今週末は山下美月の卒コンがあるので、体調を整えるため即帰宅。

途中の道の駅氷見で温泉に入って休憩。



この温泉は前にも来たが、濃い泉質でお気に入り。湯船からアルプスが見えるのもいい。



白馬、後立山、劔に立山、薬師も見えてる。


名古屋までの250kをノンストップで走るため、道の駅で軽めの夕食。



回転寿司がある道の駅は珍しい。




青魚3種盛、えんがわ、炙り鯖、ぶりトロ、つみれ汁で¥2112也。