能登半島地震の被害で、半島へのアプローチそのものがかなり制約されているし、復旧作業や支援活動と関係ない人の出入りがあると、必要な物流が妨げられたり、生活物資が不足する可能性もあるので、今は行くべきではない、というのが妥当な判断だよね。

現実には、日々状況に変化があり、こちらには届いていない情報もあり、行ってみて初めて判ることもある、はず。


被災地でのボランティアは抽選?に外れたが、宿泊予約を無駄にしないために金沢観光に行くことに決め、迷惑をかけずに自己責任で行けるところまで行ってみることにした。


金沢城の崩落した石垣も、赤コーンとトラロープで立入禁止となっていたが、間近で見ることはできた。

地震直後のニュースで、能登の某山城でも石垣が崩れる被害が出た、というのは知っていた。

最近のMy山城ブームの中、この○○城は是非見に行きたい城の筆頭で、もし、この地震被害で全く立ち入れない状況となって、復旧に数年以上掛かるとなったら、幻の城になってしまうかもしれない。

多少の過信はあるにしても、荒れた山に踏み込むことに全く不安や躊躇はないし、無傷で戻ってくる自信も、事故らない注意力もある、と思っているので、誰にも気付かれずに朝の早い時間帯で行って帰ってこよう!


○○市までのアプローチは全く問題なく、高岡あたりから能越自動車道に乗って○○○○ICまでスムーズに移動。




インターから数分で○○城に上がっていく林道に入るが、途中から車両通行止。


看板の手前に駐車して、歩いて登っていく。

道が沈下(もしくは隆起)してひび割れているところもある。




山側の法面のコンクリートが剥がれて崩落したところもある。


万が一にも巻き込まれないように、谷側を早足で通過する。



30分以上林道を登って、ようやく城内に着いた。


あの上杉謙信が、攻め落とすまでに1年掛かったとされる堅牢な山城で、日本五大山城の一つとも言われる。

一部にブルーシートが掛けられた石垣。

桜馬場下の石垣

余震があれば更に崩れてもおかしくはないが、パッと見それほどのダメージには見えない。
石垣や崩落部には近付かないようにして、更に中心部へ潜入。

遊佐屋敷跡の石垣

この奥を上がると本丸が見えてくる。


最後の階段を登ると、


城跡の石碑が立つ本丸跡。


○○湾が見下ろせる。



尾根を少し下って二の丸まで行ってみると、


こちらも崩落した石垣にブルーシートが掛けられていた。

今回はここまでで撤退しよう。


率直に言って、昨年末に攻略した三大山城の一つ大和・高取城で、大手道沿いの石垣が自然の劣化で至る所で崩落しているのと比べて、特に危険度が高いようには見えなかった。

ただ、まだ余震の可能性がある中、公式に「大丈夫です」とアナウンスはできないだろうし、多くの人に踏まれたら余計に崩壊する可能性もある。

という事情なので、公式に登城OKとなるまでは入山を控えていただくのが良さそうだ。
(ってオマエが言うな、だよな。)


下山して、麓にある○○城史資料館に寄ってみたら、冬季休館(12/11~3/10まで)だった!

館外にある地図を見ると、資料館からスタートして尾根伝いに山を登るのが本来の城攻めルートのようなので、次回あらためて、資料館でパンフ等を入手して攻略することとしよう。




単純な立入禁止とするんじゃなくて、例えば週末だけでも資料館を開けて、修復のための義援金を募ってもいいんじゃないか。知らずに来ちゃう城マニアや観光客だっているだろうから。


人知れずひっそりとやってるブログなので炎上こそしないだろうが(したところで、どうせ見ず知らずの匿名君たちの仕業だけど)、

少し時間をおいて妄想記事をアップしてみた。


では、明日から珠洲市のボランティアに行ってくるので(3度目の正直で当たった!)、この機会にデジタルデトックスします。