16年振りにビリー・ジョエルが日本に帰ってきた。たった1日の公演のために。



今年75歳になるビリー、これが最後の来日かもしれないと思うと、40年来のファンとして行かないわけにはいかない!

来日が発表になったのが夏頃。
その後詳細が判明して、チケット予約開始の9/8に速攻エントリー(確か抽選じゃなく先着制)。
一番高額なVIP席で10万、普通のアリーナ席狙いでも2.4万というチケット代にひるんだが2枚ゲット。



その頃、ちょうどもうひとつの悩みごとを抱えていて、ど平日の公演日1/24に有休を使って参戦できるのかどうか、未確定のままチケットだけ確保した。

平成・令和の世代の人にとって、ビリー・ジョエルはあまり馴染みがないだろうと思う。
何しろ、最後のアルバムの発売は1993年。もう30年も前のことだ。



たぶんそのアルバムのツアーが終わってからだと思うが、もう創作活動はしないと宣言してしまった。(その後、散発的に数曲を発表したし、コンサートツアーは続けているが)40代半ばで引退宣言って、いま流行りのFIREかっ!?

ビリーなら、こう答えるだろう、

『We didn't  start the FIRE』(笑)

小噺はさておき、

例によって深夜に下道移動して朝に東京到着。

とりあえずドーム近くのPに車を入れて(24h打止め¥2600)、ドームに行ってみた。



VIP優先販売の開始前なのに、グッズ売場前には列ができ始めていた。乃木坂のライブみたいだが、さすがに中高年ばっかり。


一般販売までは数時間あったので、時間調整と休憩のため、いつもの神田ラクスパで入浴と軽食。


その後、あらためてグッズ販売の列に並んだが、去年、飛鳥ちゃんの卒コングッズで並んだのと全く同じ動線(笑)


チケット自体も高かったが、グッズも高くてビックリ。ツアーTが6000円もする!
中高年がメインターゲットだからと足元を見られてる(笑)。
これに比べたら乃木坂グッズの良心的なこと!

でも「これが最後」を合言葉に奮発して、


パンフ、タオル、湯呑み、ツアーT×2を、1時間10分ぐらい並んで無事に購入。

実家に母親を迎えに行って、今回限りの贅沢でタクシー使って再度ドーム入り。
この手のコンサートは初めての母親に、手荷物検査があるから危険物はカバンから出すようにとか、開演したら2.5時間はトイレに行けないとか(慣れてないと自力で席まで戻れないから)、事前にレクチャーしてから会場入り。



開演予定19時を少し過ぎて、まずMy Lifeからスタート。珍しいスタート曲。
「コンニチハ!」「コンバンワ!」「オヒサシブリデス」と挨拶しつつ、
1曲1曲、次は○○年のアルバム『○○』から、「~~」と丁寧に曲紹介してからパフォーマンス。16年振りの日本だからと気を遣ってるのかな。



70年代80年代前半までを軸にして、90年代の曲は僅かに1曲のみ。
前から米国と日本では好まれてる曲に少し違いがあると言われていて、日本公演は独自の選曲にしてるのだろう。
どうしても言葉の壁はあるから、英語圏なら大合唱になる曲でも、日本ではそこまで全員が歌えるわけでもないし、仕方ないところだ。

と言っても、約5万人全員が楽しんでいたのはビリーにもちゃんと伝わっただろう。



過去4回ぐらいビリーの日本ツアーには参戦してるので、毎回期待して楽しみにしてるのがカバー曲。
定番はビートルズだったと思うが、今回はストーンズだ!

「ミック・ジャガーじゃないからあんなに動けないよ」みたいなことを言いつつ、ちょっとミックの動きと声を真似ながらStart me upを途中まで。

他にも、ドゥーワップのthe longest timeの前に、ウォームアップ代わりに定番のLion sleeps tonightをやったり、

ビリーは歌ってないが、曲途中のギターソロの場面でツェッペリンのRock'n rollを挟んでみたり、(知らない曲なので後で調べたら)ティナ・ターナーのコンビ時代の曲river deep, mountain highをコーラスの人が独唱したり、圧巻は、ギター&コーラスの人がオペラの『誰も寝てはならぬ』独唱。

クラシックからオールディーズ、ポップス、ハードロックまで、歌の玉手箱やぁ~!状態。

変わらぬエンターテイナー振りを見せてくれた。

もうすぐ75歳という年齢だから声とかスタミナとか考えて短めのライブかなと予想していて、

本編はあっという間の2時間20曲、ラストのPiano manで大盛り上がりして、そのまま終わっても大満足だったが、



アンコールはWe didn't start the fireで始まって、怒涛のロックンロールナンバー5連チャンで駆け抜けるという大サービス!

これが最後と思って来たけど。まだ来れるんじゃない?と思わせてくれるぐらいの内容で、感傷的にすらならなかった。

日本で人気の高いJust the way you areをやらなかったのが唯一の惜しい点。10日前ぐらいにブルーノ・マーズが東京ドーム7daysをやったばかりだから被らないように気を遣ったのか(笑)。

だから、また来てよビリー!

何たって、このライブ前日の1/23、衝撃のニュースが飛び込んできたからね。