朝晩だいぶ寒くなってきたので、さすがに2500m以上の高山はないし、かと言って低山だとまだ紅葉の最盛期でもない。


ちょうどいいところは?


標高2000mクラスが良さげに思えたので、地図を見ながら検討。八ヶ岳も麓のカラマツが黄葉してキレイかもしれないが、ちょっと遠い。


松本からすぐの霧ヶ峰か美ヶ原なんかどうなの?


ということでいつ以来だろう、『美し』の文字に期待して美ヶ原に決定!


早朝4時に名古屋を出発、中津川ICから下道19号に下りて北上。


松本市内で朝マックしてから、8時半に登山口近くの三城いこいの広場駐車場をスタート。



少し車道を歩いて、ダテ河原コースの登山口から取り付き。


ちょうど標高1500あたりが紅葉のピークのようだった。


予報では晴れのはずが、登るにつれてガスの中へ。


9:47、最高点の王ヶ頭に着いたが、展望ゼロ。


それどころか、


霧氷が!

そりゃ寒いのは予想してたが、まさか霧氷とは!

ガスガスの、美しい(はずの)高原をJOGで通過。


天候が回復することに賭けて、塩くれ場の先の分岐で遠回りになる茶臼山方面を選択。


少しずつガスが晴れてきているような。

ん? 登山道の近くにハンターが待機中?


発砲音も時々聞こえる。
猟期は11月からだと思うんだが。

まあ、撃たれないように気をつけて茶臼山へ。



かなり晴れてきたか。

でも快晴にはならなそうな雲行きなので、真っ直ぐ下山。

沢筋でもハンターさんに遭遇したので訊いてみると、猟ではなく駆除で来てるそうだ。


そして、下の写真の橋を渡ってすぐの広場のようなところ、登山口まで残り1k弱、何の気なしにバックパックのウエストベルトのポーチを手で探ったら、そこにあるはずのものが、無い!



ズボンのポッケ、ジャケットのポッケ、可能性のあるところは全部2回ずつ見たが、無い!


何が無いのか?



Oh my God! 車のKEYが無い!

天国から地獄、青天の霹靂、そんなことってある?!

ポーチのジッパーが半開きで、下りを軽く走った時の上下動で落ちたのか。

原因なんてどうでもいい。

どうする家康。 いや、どうする、オレ?

どこかで金属的なチャッという音(keyが落ちた音?)にジブンが一瞬反応したような記憶がうっすらあるのだが、それがどこだったのか、実際に起きたことなのか幻想なのか、何も手がかりがない。

登山道はどこも落ち葉だらけ。狭いし岩がゴロゴロしてるところもある。
落ち葉の中に潜ったり岩の隙間に落ちたりしてたら、探して見つかる可能性は限りなくゼロに近いが、茶臼山からの下り部分前半の可能性が高いから、山頂までの2.5k、登り返しても1時間程度。

まだ午前中、

奇跡を信じて登り返した。

つづく。