ようやく辿りついた最終章。
もしかしたら、最終章≒クライマックス、と思って、
「奥穂~西穂」を密かに期待されていた方がいたかもしれません。
が、申し訳ありません
下山です。
といっても、一番残念に思っているのは、何を隠そうこのワタクシですので・・・。
2日目の大キレット越え、写真では「あー、ガスってるね」としか見えませんが、
実際は、稜線の風は強く、飛騨側の谷から吹き上がってくる風と、そのせいで横から降ってくる雨。
初めての大キレットで、結構、「勘弁してくれー」 という状況でした。
天気予報では、翌日も同じような雨の予測。
2日続けて悪天の難ルートは、行けるけど、もう行きたくない。
できたらこのルートは快晴の中を歩きたい、
ということでの下山です。
あー、でも、来年、リベンジ! 実は野望があるので。それを果たしに、また戻ってきます。
I shall return !
さて、本編に戻って、
14:15 穂高岳山荘に到着してチェックイン。手が凍えて宿泊カードに字が書けない。
土間のストーブ(昼間でも、もう火が入ってる)で暖めつつ書く。
落ち着いたところで、さっき北穂小屋でカレーを食べたばかりなのに、槍ヶ岳山荘の朝弁当(朝御飯は焼きたてパンを食べたので手付かず)をつまみに、寒いけどビール。

今日の穂高岳山荘は、さすがに3連休最終日につき、大半の客は下山したので、すいている。
夕飯は1回転目の17時。メニューは、

結構豪華。
ちなみに、過去記事で載せそびれた、槍ヶ岳山荘の夕飯は、

穂高のほうが豪勢だが、どっちも、標高3000m超の山小屋で、これだけ出してもらえれば言うことない。
食後、テレビのある広間で、穂高岳山荘80周年を記念して製作されたDVDの上映会があった。
いつも、山小屋の仕事は大変だよなー、と思って、利用する時は心の中で頭を垂れているが、
これを見ると、知らないところでもっともっと大変な作業をしていることがよくわかった。
(長くてすいませんが)一例だけあげると、
4月の小屋開きのとき、当然ながら、まずは雪に埋もれた小屋を掘り出すところから始まるが、
その作業が、人力+(小さい)除雪車2台で、まるっと1週間も!!掛かって、
ようやく、あの正面入り口が開けるようになる、ということだ。
さて、すいている山小屋、ということは、今晩は布団1枚を1人で独占的!優先的!に占有できる!ということ。
すいていても、いびキング、もしくは、いびき大魔王は必ず居る。
でも、この夜は、充分寝られた。騒音よりも、スペースがあることが大事なんだなー。
翌朝、4時起床。 天気、
予報どおり
とりあえず、5時ぐらいから、朝ごはんの準備。今朝は自前の朝ごはん。

インスタントドリップのコーヒーに、レーズン入りマフィン+チーズ。奥の食堂では山荘の朝食も始まってる。
下山にしても雨は降ってないほうがいいから、当面待機。マンガ「岳」を読みながら待つ。
が、予報でも、雨が止むにしても午後から、ということで、まったく兆しがない。
7:40 雨支度をして出発。

右に進む。新穂高まで5時間か、うむ、目標4時間以内! 昼までに下りるぞ!
しかし、この白出沢も、そう簡単ではなかった。
昨日、学習したはずなのに、すっかり忘れていた、風。
そう、ここ標高3000mでは、風は谷から上に吹き上がってくる。そして、雨は横から降ってくる。
下り始めるとすぐ、正面(要は谷の下)からビュービュー風と雨が吹きつける。しかも、ガスで視界は悪い。

足元はゴロゴロの岩。ペンキマークも見つけにくい。
谷の広さ(幅)がよくわからないので、下っていけばいいだけなのに、ミスコースの心配をしながらの下り。
しかも、

「スベル アビナイヨ」だって。ふざけてるんですかっ!
階段のふりをしてる岩なんかもあるので、また捻挫しないように、慎重に下る。

この辺が ↑ 荷継沢との出合だったと思うが、そこで、下のほうに居る人が呼んでいた。
何と言っているかわからないので、「そっちまで行きまーす」と言って下りていくと、
「この先、崖みたいで下りられそうもないんですよ、道、合ってますかね?」 とのこと。
地図を出して見ると、確かにこの先は白出大滝となっている。ルートは、それを右に迂回するはず。
「ちょっと、上のほうを見てきます」 と言って、30mぐらい登り返す。息が上がったー。
荷継沢側に、ちゃんと道がある。 「やっぱりコッチですよー!」と教えて、そのまま正しいルートを進む。
それだけガスでわかりにくかった、ってことかな。
滝を迂回する道が、なかなか狭くて、雨で滑りやすい。
このハシゴ、うまく枝を段に利用してるナー、

感心してる場合じゃなくて、ツルツル。気をつけなはれやー。
そして、このへんから、崖沿いの道は更に狭く、

ここらなんて、崖にへばり付いて進む。

ここを乗り切ると、崖からハシゴで下りて、危険な道とはオサラバ。
増水したら流れちゃいそうな橋を渡って対岸へ。

あとは樹林帯を下るだけ。
山荘から約2時間ちょい、白出沢の出合(右俣林道との合流点)に到着。

そして1時間の林道歩きで、
10:45 右俣林道登山口に戻ってきた。山荘から3時間5分でした。

一番近くの中崎山荘「奥飛騨の湯」に直行!(2年前はまだなかった。すごく新しい施設。) ¥800也。

サッパリしたが、着替えは車なので、初日に着ていた汗臭いロンTで我慢。
ロープウェーで駐車場(鍋平)まで上がる。短い区間なので、荷物代も入れて¥300。

2日振りにもどってきた駐車場は、ガラーン。うちの車しかない。「ただいま。うちまで宜しく
」

おしまい。