飛竜(ワイバーン)入荷!! | REPTILES &AMPHIBIANS.REPTILICUS (真・冷凍凶獣の日常)

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大阪の爬虫類両生類・特殊動植物専門店レプティリカスのブログです。旧ブログ・blog.goo. ne.jp / reptilicus3reptiles からアメブロに移行しました。最新の入荷や日常を書いていきます。
住所大阪府高槻市郡家新町17-32・電話番号0726911741です。

小さな飛竜(ワイバーン)!!トビトカゲが入荷しています!!
当店への入荷は10年振りです!!
激々レア!!




飛膜を広げると美しい!!↓
複数匹入荷!↓
怒ってます(怒)↓
ナミトビトカゲ(Draco.volans)
ジャワトビトカゲとも、ベトナム産!!
レア!!

熱帯アジアに産するトビトカゲ一族は34、5種程(39種いるとも言われています。因みに1980年代前半はDraco属は16種とされているので、分類が進んだ結果ですね)が中国南部、インドシナ、フィリピン、ボルネオ、インドネシア、インド南部に生息しています。
種類にもよりますが体長10~30㎝、体にはトビトカゲの名前の由来となった5~6本の長い肋骨に支えられた皮膜を持ち、普段は折り畳んでいますが、外敵に襲われたり、ディスプレイの時には扇の様に拡げて滑空します。
熱帯林の樹冠部や樹間を軽やかに飛行するその姿は伝説の飛竜(ワイバーン)の如く格好良い!!(千石先生は大きな蝶の様に美しいと表現していましたが)
トビトカゲ属の学名のDracoは竜を意味します。
有鱗目ではトビトカゲ属(Draco)とトビヤモリ属(Ptychozoon).、トビヘビ属(Chrysopelea)はどれも滑空能力を持ち、空中にすら進出していて、有鱗目の適応放散の高さと素晴らしさを感じます。
雄は咽喉にデュラップ(肉垂)があって、これを動かして個体間闘争や雌へのアピールに使用します。(雌のデュラップは小さいか、種類によっては存在しません)
トビトカゲは口の上下には犬歯状の一対の歯を持ち、これを使用して主食の小昆虫を捕らえます。
熱帯林内では樹の幹に頭部を水平にして休んでいる姿を見掛けますが、驚いたり、餌を探す時には木から木へと滑る様に滑空します。
滑空能力を持つ爬虫類の中でもトビトカゲとトビヘビの飛翔能力は極めて高く、空中での方向転換も自在に行います。
飛跡は水平に近く、飛翔能力の実験では60メートル以上を飛んだそうです。
その間の高度ロスは9.5メートルに過ぎなかった様で、トビトカゲの飛行能力の巧みさがうかがえるエピソードです。
樹で休息している時には美しい翼を畳んでいる為に、その体色が見事な隠蔽となっていますが、捕食者である哺乳類や鳥類、蛇類に狙われた時には派手な翼を拡げて相手に目眩ましの効果を与えて、その隙に逃走をはかります(笑)
ただし、優れた飛翔能力を持つトビトカゲが最も恐れる捕食者がトビヘビ類で、その代表格であるパラダイストビヘビ(Chrysopelea.paradaisi)はトビトカゲに勝るとも劣らない飛行能力を有していて、トビトカゲが飛んで逃げても執拗に追跡して捕食する事があり、トビヘビから逃げたトビトカゲがひと息ついていると、目と鼻の先にトビヘビが飛んで来て、驚いた様にまた逃げて(笑)という映像を見て、トビトカゲには気の毒ですが少し笑ってしまいました。
ともあれトビトカゲにとってはトビヘビ一族は油断のならない恐ろしい敵である事は間違いありません。
トビトカゲ類の脱皮は細片となり翼から落ちるので、脱皮の最中でも飛行は可能です。
雨の後には大事な翼を乾かす為に樹上で、翼を拡げて日光浴したりもします。
主食はアリで、飼育下では小さなコオロギやレッドローチ、ミルワームも食べますが、飼育下での長期飼育は難しいトカゲで、捕獲時のショックや輸送のダメージにも弱いので、近年はごく稀に輸入されるに過ぎないトカゲになっています。
今回は状態は良いのですが飼育にコツがいるので、トビトカゲを飼ってみたいと思っていた方だけにおすすめします。
価格3000円(税込み)

因みにこれがトビトカゲ一族の仇敵であるパラダイストビヘビ(Chrysopelea.paradaisi)↓
これも美しい蛇です。トビトカゲよりは遥かに飼育は容易です(笑)



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