新入荷 | REPTILES &AMPHIBIANS.REPTILICUS (真・冷凍凶獣の日常)

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大阪の爬虫類両生類・特殊動植物専門店レプティリカスのブログです。旧ブログ・blog.goo. ne.jp / reptilicus3reptiles からアメブロに移行しました。最新の入荷や日常を書いていきます。
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新入荷生体の御案内です。








コモンタマゴヘビ(Dasypeltis.scabra)↓ロンビックフェイズ・珍しいベナン産。コモンエッグイーター
ミドリタマゴヘビ(Dasypeltis.gansi)個体①↓ベナン産
ミドリタマゴヘビ(Dasypeltis.gansi)個体②↓ベナン産・ガンスエッグイーター
今回はトーゴ便ではなく、ベナン便での入荷のタマゴヘビ達を御紹介!!
因みに両種とも別種であるメディックタマゴヘビ(Dasypeltis.medici)で入荷していますが、西アフリカにはメディックタマゴヘビは殆んど生息しないので(メディックタマゴヘビの英名の一つがヒガシアフリカタマゴヘビで主な生息地域は東アフリカです)、メディックで来てもガンスタマゴヘビとも呼ばれるミドリタマゴヘビです。
昔はメディックタマゴヘビやコモンタマゴヘビのイエロータイプで入荷していたのがガンスタマゴヘビです。
タマゴヘビ(Dasypeltis)の仲間は多数の種類を擁する蛇族の中でも最も特異かつ特殊化した蛇達であり、鳥類の卵のみを食べる為に進化しています。
日本では鳥卵を食べる蛇としてアオダイショウ(Elaphe.climacophora)が有名で・・蛇をテーマにしたホラー漫画や小説では必ず蛇の化身達(大抵は女性)が卵を丸呑みしたりする場面を身内に目撃されて、怪しまれたり、それが原因で正体がバレるというのが作中でよく挿入されていますが、蛇は鳥卵を食べるという通説は間違ってはいないですが、それほど正しいとも言えず・・・鳥卵を食べる蛇は蛇類の種数的にみればさほど多くはありません。(日本では卵を食べる印象が強いアオダイショウの主食はネズミ類や小鳥です。鳥かごの飼い鳥や・・これからの野鳥の繁殖シーズンには巣箱の鳥を襲ったりする為に愛鳥家からは、文字通りに蛇蝎の如く嫌われている事が多くて気の毒になります。私は蛇も鳥も好きなもんで)
タマゴヘビはその体に比較すると驚く程に大きな卵を食べる事が出来ます。
頸にまで卵を呑み込むと、食道にある鋸状に変化した突起で鳥卵の卵殻を切り裂いて、中身だけを飲んでしまいます。
残った卵殻は小舟の様な形に畳まれて吐き出されます。
タマゴヘビは食事や繁殖行動さえも鳥類に合わせていて、鳥類の繁殖期のみに摂食を行い、その時期に孵化した子蛇も主にフィンチ類(日本のスズメを含むハタオリドリ科やカエデチョウ科の仲間)の卵を餌に成長します。
そして鳥類の繁殖期が終るとタマゴヘビ達も半年にも及ぶ長い休眠に入ります。
雨期と乾期のハッキリとしたアフリカの乾燥地域に見事に適応している蛇の一つです。
今回入荷したコモンタマゴヘビもミドリタマゴヘビも飼育ケージのセッティング自体は普通種と同様でよいのですが、餌はスーパー等でウズラの卵を買ってきて与える事、時期によっては長期間食べない事もありますが、痩せて来なければ摂食時期が来れば食べだすので、さほど心配しなくても大丈夫です。
比較的高温を好む為にロックヒーターや小動物用のプラスチックヒーター等を使用すれば活性が上がります。
コモンタマゴヘビはサハラ砂漠以南のアフリカ大陸に広く分布していて、体長は平均50~90㎝前後で、大きな個体は100㎝になります。
繁殖方法は本種が擬態するクサリヘビの仲間とは違って卵生であり、6~25個の卵を産む事が知られています。
コモンタマゴヘビはクサリヘビに擬態していると言われているDasypeltisの中でも最も毒蛇に似ている外見を持つ種で、今回入荷した個体もそうですが、その外見はカーペットバイパー(EchIs..carinatus)・和名ではノコギリヘビとして知られている猛毒蛇によく似た姿を持ちます。
ノコギリヘビは世界毒蛇ランキングのトップ10に入る程に危険極まりない種で、生息地域では恐れられています。
コモンタマゴヘビはノコギリヘビに似せているのは外見だけではなく、ノコギリヘビ特有の威嚇方法であるスケーリングと呼ばれる鱗を擦りあわせて和名の由来にもなった鋸を引く様な独特の音を発して敵に自分の存在を知らせるというノコギリヘビの威嚇法を見事に模倣して外敵の目を眩まします(笑)
コモンタマゴヘビにはニ亜種がいるとされていて、基亜種であるDasypeltis.scabra.scabraと亜種Dasypeltis.scabra.loveridgeiが知られています。
亜種のloveridgeiは英国の著名な爬虫類研究者であったArthur.Loveridgeから、因みにナイルスナボアの亜種とされていたケニアスナボア(Gongylophis.colubrinus.loveridgei・現在は亜種分けはしないそうです)の亜種名も同様です。
今回の個体はベナン産で、ベナンからはコモンタマゴヘビは殆んど輸入されないので珍しい個体です。
ミドリタマゴヘビ(Dasypeltis.gansi)はガンスタマゴヘビとも呼ばれます。
英名もガンスエッグイーターです。
セネガルからスーダンに至る西アフリカを中心に分布していて、日本には 1990年代にはコモンタマゴヘビとして輸入されていました(笑)
1990年代といえば、1997年か1998年頃に流通したUSACBのピンクマウスを食べるタマゴヘビが当時の珍蛇マニアに話題沸騰となりましたが(爆)、マウスを食べるどころか何も食わずに死にました(泣)
聞いた話ではピンクマウスを無理矢理食べさせて死んだとも聞きました。今なら蛮行もので、某まだら汁氏辺りが(怒)と激怒しそうな感じですが(笑)、爬虫類飼育にまだまだ夢のあった90年代ならではの話です。
その時に流通したのはコモンタマゴヘビで僕も当時に興奮して購入したのですが駄目でした(笑)
今でこそ一部に人気が高くて、珍しい種類が入荷すると話題になる変態蛇ですが、当時は飼育する人も少なく、見向きもされませんでした(笑)
しかし、今と違って誰も買わないので、珍蛇が来れば選り取りみどりで良い時代でした(しみじみ、今は珍蛇を仕入れるのも大変なんですよ。意外に競争率が高くて、珍蛇の普及という点では喜ばしい事なんですが・・)
長々と話が脱線しましたが、タマゴヘビ類は意外にも立体活動が得意で、野生でも鳥類の卵を狙って木に登るので、ケージの中に流木等を入れてレイアウトしても面白いと思います。
天下の珍蛇であるタマゴヘビは珍蛇、奇蛇、怪蛇の宝庫である暗黒大陸アフリカを代表する蛇だと思います。
価格・コモンタマゴヘビ・30000円
ミドリタマゴヘビ・25000円(税込み)






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