☆読者の方からご質問を頂いたので、

私の仕事内容を一部ご紹介します。



無料でお貸ししています。(車いす、杖、介護ベッド、チャイルドシート、

高齢者擬似体験セット、プロジェクター&スクリーン、福祉関係のDVD、

ゲーム、資格関係の本、パソコン、部屋(会議室など)、高齢者向けレクスポーツなどなど。)


●お金も貸しています。たまに、怖い方も来られます。


一人暮らし高齢者の方のお宅を一軒づつ訪問しています。

お話をして、体調についてや困りごとの相談をお聞きします。

生活保護、介護保険、認知症、虐待、警察、成年後見、ご近所トラブル・・・いろいろ絡みます。


●地域の方が使われる福祉用具やパンフレットを取り寄せます。

お荷物預かり所(?!)に利用される方も・・・笑


●震災の影響で非難して来られた方のために

地域の方&大学生と一緒に空き家を改装して、シェアハウスを作っています。


緊急医療情報キット(医師&救急隊員監修)を

民生委員さんと手分けして一軒ずつ設置しています。


情報の中でも特に

①ご家族の連絡先(本人の意思が確認できない状態になれば、なおさら)

②飲んでいる薬の種類(特に血液サラサラ系、脈を抑える系)、病歴

③かかりつけの病院(カルテがあるため)の情報は大切だそうです。

このような感じです。


●一般の方向けに、手話や点字、認知症サポーター養成などの講習会を開いています。

パソコン、カメラ、ブログ、メールの講座も好評でした。

Ustreamを使いこなす高齢者の方には驚きました。


●小学生・中学生、地域の方と一緒に、運動会をしています。

少子化の影響で、子どもや先生、PTAの方だけで開催するのは大変なのです。


●障がいをもたれている方の、通院や買い物などの送迎をしています。

授産施設で作られたパンや工作なども販売しています。


●地域の方と3000人規模の「福祉のおまつり」をします。

地域の皆さま、行政の福祉課、障がい者施設、高齢者施設、小中高学校、

民間企業、商工会、シルバー人材、幼稚園、保育園・・・


皆さまのご協力があってこそ、です。


心配ごとの何でも相談を受けます。

ケースワーカー、弁護士、民生委員、MSW、ケアマネ、

保育園の先生、保健師、学校の先生、薬剤師、福祉用具販売会社・・・


これも皆さまのご協力があってこそ、です。


津波警戒区域なので、地域の方や消防、行政の方たちと

白地図を囲んで防災訓練をします。皆さん、本気です。


●小中高校に行って、福祉の出張授業をさせてもらっています。

ボランティアで学生さんと一緒に、特養やデイ、授産施設、

保育園などに一緒に行かせて頂くこともあります。


65歳以上の一人暮らしの方と一緒に交流会や研修会、勉強会を開いています。

認知症の方にも、「人に会わなかったら余計悪いから、出ておいで」

地域の高齢者の方たちが積極的に声掛けをされます。

同じような年齢、環境におられる方からの声掛けは、やっぱり違います。


●自分で管理するのが不安な高齢者の方などの

通帳や印鑑、書類等をお預かりしています。


●地区ごとに、100ヶ所ほどサロンを開いています。

介護予防体操、太鼓、カラオケ、三味線、お琴、編み物、

男の料理教室、お花見、スポーツ、映画鑑賞・・・楽しそうです。


●高齢者のお宅へ、お弁当を配りに行きます。

直接手渡しして、生活のご様子をさり気なく見させて頂いています。


●就学前の子ども&親御さんたちと遊んだり話を聞いたりします。

今後は、子どもさんの一時預かりも行う予定です。


老人クラブ、身体障害者福祉協会、手をつなぐ育成会

子育てクラブ、学生ボランティア
などの団体さんと一緒に活動しています。



★ちなみに、私が働いている事務所は地域の方に開放しています。

誰でも気軽に立ち寄ってお茶を飲んで話をしたり、

情報交換をしたり、仕事をして頂きたい
からです。


ですから、地域の方たちがパソコン&お弁当持参で来所され

私の隣の机でいつも仕事をされています。


高齢者の方もよく集まってお茶を飲みに来られます。


家庭介護をしておられる方も来られます。

相談&愚痴にはとことん付き合います!!

ここでいろいろと吐き出して帰って頂いています。


高齢者の皆さんは活気がよくおしゃべりに花が咲くので、

先方の電話の声が聞こえないことがしばしばあります(笑)


(もちろん、事務所は個人情報の宝庫ですので

名簿や書類、データの管理等には気を付けています。)


また、地域の方が気軽に寄ってくださるように

職員の挨拶、笑顔、掃除、接客には厳しい指導があります。

「居心地のよい空間」をいかに演出できるかも重要です。




★さて、私が何の組織に所属しているかといいますと…

とある市町村の社会福祉協議会なのです。


よく「何をやってるのか分からない」と言われるのですが、

入社して数か月ですが私も未だに分かりません(笑)



ただ、


①誰からのどんな相談ごと&愚痴や悩みごとであっても、徹底的にお付き合いする。
(他機関に適切に繋ぐか、問題解決するまで)


②地域の高齢者(特に男性)の方には、”仕事”と”役割”を持って地域に出てきていただく。


③民間、行政、介護保険等のサービスに引っかからない諸問題(個人レベル、地域レベル問わず)を

お金をかけず効率的に、

地域の方、他専門職の方の力をお借りして解決する。


観光・産業の衰退、少子化、高齢化、過疎化を何とかしよう!!


といった事を主軸に仕事をしております。



社協と関わる方には、なるべく介護保険を使わずに

いつまでも地域で元気に暮らしていただきたい!!という想いもあります。

(1回だけ、先取り喪失といいますか、

一緒に仕事をしてくださった地域の方に認知症状が出てしまいました。

職員一同、とてもショックを受けました。)


ですから、職員は

「〇〇さんに役を降りられたら、どうにもならないです~泣」

「やっぱり△△作成には、□□さんのお力が必要なんです!お願いします!」

と地域の方に頼り、甘え、巻き込みます。


まぁ、職員数が10人もいないので、

本当に地域の方の力がないと何もできないのですが(笑)



地域の方に、

「ここに来て仕事をするのがいいリハビリだ~」と言われたり、

「役所より気軽に相談できて助かる」と言われた時は嬉しいです。



法律での設置目的が”地域福祉の推進”なので

これをしたら福祉の向上になりそう!と思ったことは、

何でもすればいいと思います。


(理事さんや会長さんもオーナーではないので、

地域ニーズを前面に押し出しつつ、

コストにも気を配り上手にプレゼン
すれば、企画は通りやすいです。)

活動に制約も規制もありません。

土日にも活動できますし、夜に地域の方と会議をすることも自由です。


※ただし、社協は所によって全く活動内容や組織形態が違います。
介護保険事業や児童デイをしている所もあります。
あくまで私の所属組織では、です。


★最後に、現状では「高齢者の絶対数」が増えることは避けられません。

それならば、どうやって「元気な高齢者」の割合を増やすかという事を

各々が考える必要があるのではないかと思います。


介護予防体操も大切ですが、

「在宅生活維持支援員」「在宅復帰支援専門員」とかが

そろそろできてもいいのに、と思う今日この頃です。