10年前、精神科病院うつ病専門病棟を担当していた。

 個別面接に加えていくつかのグループをやっていた。

 エンカウンターグループは人気のグループだった。

 

 エンカウンターグループで「うつ病ではないからわからない」

と言われたことはショックだった。

 

心のどこかで支援する側、される側を超えて仲間だと思っていた。

裏切られた感じだった。

 

いや、薄々それが幻想であることはわかっていたかもしれない。

心の奥底でいうつ病になりたいと思っていた。

病気になれないのは自分の心が汚いからとさえ思っていた。

 

アルコールや薬物依存のグループでも

説明のできない疎外感を感じていた。