アニメ「クレヨンしんちゃん」のエピソード史上、歴代1位との呼び声高い名作にして神回
・この回は、2012年にTVアニメ📺20周年記念特別企画で実施された、「テレビ朝日“みんなで選ぶ!クレヨンしんちゃん名作ランキング”」でも第10位にランクイン。
・毎年恒例の運動会回
前年度は同時期にひまわりが誕生したため、兎にも角にもひまわりに関する内容の放送📺が続き、その影響で運動会の放送は放送開始📺以来初めて無いまま終わったため、これが実に2年ぶりの放送📺となる。
奇しくも初回放送日📺は10月10日の体育の日(現:スポーツの日)だった。
・今年は「ふたば幼稚園大運動会」と銘打たれるほどの気合いの入りよう
しんちゃんの応援に駆け付けた野原一家は少し遅れて幼稚園に到着
・グラウンド場には「ふたば幼稚園の歌」が流れている
・ビデオ撮影📹したいが、良いポイントはすでにもう確保されていて入れて貰えそうな知り合いを探す
・最前列に座っていたネネママ👩🏻🦰は野原一家の接近にいち早く気付くと、気づかれないようにおもむろに白いタオルを手に取ってほっかむりのようにして顔を隠す。
『朝一番に来てゲットしたベストポジションを邪魔されてたまるもんですか!』と意地でも入らせないつもりの様子。
※この日、ネネちゃんのパパ桜田苗木(なえき)は不在
・そんな中、プログラム5番の「ひまわり組お遊戯」が始まり、ひまわり組の園児たちが「ひまわり体操」の曲に合わせて体操を踊る。
が、そのフレーム内にケツだけ星人をするしんちゃんが入ってきて、『映像が汚れるわ』と不快感をあらわにし、更にネネちゃんだけをズームアップする📹ネネママ👩🏻🦰
しかし、またしてもしんのちゃんのお尻がネネママ👩🏻🦰の構えるカメラレンズ📹の真ん前に現れる
態度を豹変させて『おんどりゃー!邪魔じゃー!そこどかんかーい!!』としんちゃんを怒鳴るネネママ
その様子を見たネネちゃんは『いつものママじゃな~い!』と泣いてしまう
・ついつい叫び声を上げたことが原因で、野原家に見つかってしまうネネママ👩🏻🦰
対して仇敵にまんまと侵入を許してしまったネネママ👩🏻🦰
更にネネママの災難は続く。
・ネネちゃんを撮影すべくビデオカメラ📹を回すも、しんちゃんに声援を送るみさえの手が撮影を妨害し、怒ったネネママ👩🏻🦰はひまわりを睨みつける
いつものようにウサギを殴りに行けるような状況下では無かったため、せめてもの抵抗💥としてひまわりに当たった。
野原家の撮影📹を中断させることに成功したネネママ👩🏻🦰は、不敵な笑みを浮かべてネネちゃんの撮影📹を再開する。
この時に浮かべる笑顔が実に底意地が悪い
・いよいよ最後の種目である「組対抗リレー🏃♂️」の時間がやって来た。
ひまわり組ばら組さくら組各組A・Bの2チームに分かれ、合計6チームが出場。
各組で選抜された代表者4人がバトンを繋いで優勝🏆を目指す
アンカーだけはグラウンドを1周走るというルール
・ここでふたば幼稚園園児の足の速さをおさらい ※116cで行われた「借り物競争」出場時の速さを独自で判定したモノです。
チーター>>>>>風間くん>秋風舞👧(115bで登場した天才少女)>ネネちゃん>しんちゃん>>マサオくんの順
・ばら組Bチーム、さくら組Aチーム 最初のランナー🏃♂️がマサオくんとボーちゃんに顔が似ている。
・ばら組Aチームのアンカーはふたば幼稚園1のスプリンター、チーターこと河村くん
116cの同幼稚園で開催された運動会の借り物競争では、他を寄せ付けない圧倒的な脚力🦶🏻を遺憾なく発揮しており、その実力は折り紙つき
更にBチームのアンカーは、「ハヤブサ🦅」と呼ばれるばら組特殊能力園児と盤石の布陣
※ハヤブサというのは異名で本名は不明
ばら組特殊能力園児は43b、104b以来3人目の登場
・対してひまわり組のアンカーはしんちゃんとどういうわけかマサオくん
しんちゃんがリレーのアンカーに抜擢されるのは21c以来5年ぶり2度目 ちなみにこの時の選考理由は逃げ足が速いから
そして116cの借り物競争でもぶっちぎりの最下位だったマサオくんがどうしてアンカーとして選ばれたのかは謎
走るのが苦手なマサオくんは、レース前から既に緊張している様子
・アンコウ→アンカーの聞き間違い
・責任渋滞→責任重大の言い間違い
・『マサオくんはひまわり組の泣き虫おにぎり🍙と呼ばれてるぜ!どうだ参ったか~!!』と張り合うしんちゃんだったが、2人🦅に笑われてしまう。
そしてこの「組対抗リレー🏃♂️」の戦いは、グラウンド内の子供たちだけではなく、場外にいた大人2人をも巻き込み、もう一つのバトルが今まさに始まろうとしていた。
・その大人こそが何を隠そう、よしなが・まつざか両先生である。
まず初めに、ひまわり組とばら組、どちらの組が勝つか昼ご飯を賭けてよしなが先生に勝負を持ちかけるまつざか先生だったが、よしなが先生は『子供たちの競争を賭け事にするなんて、それでも教育者なの~!?』と最もな意見を主張して勝負を断る
『あ~らそんな事言っちゃって、本当は負けるのが怖いんでしょ~?や~いや~い、臆病者~!』と尚も煽るまつざか先生
『何とでもおっしゃい!』とやはり応じないよしなが先生だったが、まつざか先生は更に続けて『や~いや~い、下半身デブ~!』とまた挑発
するとその言葉を聞くや否や、『言ったわね~!?いいわよ!春我部駅前「名店 とど松」のエビ3本🦐🦐🦐の特上天丼で勝負じゃぁー!』と具体的なをメニューまで挙げてまんまと挑発に乗り、どちらが勝つか食事をかけた賭けに応じてしまう
実はこの2人が子供を対象に賭け事をするのはこれが初めてではなく、183aでしんちゃんが寝坊で幼稚園に遅刻するかしないかを巡って1000円を賭けた勝負をしていた。※その時の勝敗は引き分け
・リレー🏃♂️時に流れる曲は3代目エンディング曲「DO₋して」
『アンカーの人、走る準備してね~!』と、おケイ一言だけの出演 ※厳密に言えば高山みなみさん
・レースは予想通り、ばら組Aチームがトップ、ばら組Bチームが2位でそれぞれアンカー🦅にバトンが渡る。
ひまわり組はというと、Aチーム3番目の走者(アンカー前)の風間くんが前の走者からバトン受け取る際に、バトンを落としてしまうという痛恨のミスをしたものの、その後さくら組Aチーム→ひまわり組Bチーム→さくら組Bチームの3人を抜いて、ひまわり組Aチームを最下位から一気に3位まで押し上げる力走を見せる
トップだったBチームのボーちゃんは、全チームに追い抜かれて最下位に転落してしまう
21cでネネちゃんから、割と足が速いと言わていたボーちゃんだったが、やはり荷が重かったか...
・その後アンカーのしんちゃんにバトンを渡す風間くんだったが、『何もそんなに必死に走らなくても、疲れたでしょ?』と立ち止まってなかなか走り出さず、せっかく追い上げたのが無駄になってしまう
・『今は必死に走るんだよ!早く行け~~~!!』と風間くんに大声で怒鳴られようやく走り出すしんちゃん
するとどうしてもこの勝負に勝ちたいよしなが先生は最終手段に打って出る!
その手段とは、山田まりや写真集「まりやがいっぱい」を釣り竿にぶら下げた🎣よしなが先生がしんちゃんの前を走り、これに釣られたしんちゃんを走らせるというモノだった!
・その結果しんちゃんは猛烈なスピードで疾走し、ばら組の2人🦅を抜き去り一気に1位に躍り出る!
・一方その頃、アンカーのマサオくんはボーちゃんからようやくバトンを受け取る。
しかし、マサオくんがバトンパスされた頃にはひまわり組Bチームは既にダントツの最下位に沈んでいて、『どうしていつもビリなんだろ…やだなあ』と初めから自信を無くして走り出す🏃♂️
・そんなマサオくんを見つけた野原夫婦はしんちゃんではなく、マサオくんに声援を送る
普通は1位を快走する我が子を応援するが、ビリのマサオくんを応援する優しい野原夫婦
これが自身4年ぶり3回目となる転倒。
その光景を見ていた一部の園児から笑われてしまったマサオくんは『ヤダ~、もう走りたくな~い!』と倒れたまま地面に顔を伏せ、走ることを諦めてしまう。
そんなマサオくんをよそに、トップを独走するしんちゃんはあっという間に最終第4コーナーに差し掛かってゴールはもう目前!
しかし反対側の走路(バックストレート)で倒れていたマサオくんを目にしたしんちゃんは急に足を止め、コースアウトをしてゴールではなくマサオくんの元へと駆け寄っていく
・しんちゃんを追っていた2位と3位のばら組の2人🦅もこの異変に気付いて最終コーナーで立ち止まり、マサオくんの元へ駆け寄っていくしんちゃんをじっと見つめる。
しかしマサオくんは『ヤダ!走りたくない、恥ずかしいもん!』と弱音を吐いて、尚も地面にうずくまる
・その後、4位と5位のさくら組のアンカー2人👦🏻👦🏻も最終コーナーにやって来て🏃♂️、反対側の走路にいた2人を見つめて同様に立ち止まる。
これでリレー🏃♂️自体がストップした状態となる。
・しめた!とばかりに、自チームの2人🦅に『ほら!今のうちにゴールよ~!!』と呼び掛けるまつざか先生
・その言葉を聞いたチーターとハヤブサ🦅は、互いに顔を見合わせ『うん!』と頷き何かを決意する。
何と2人🦅も、しんちゃんと同じようにコースアウトし、マサオくんの元へと駆け寄っていく🏃♂️
2人🦅の予想外の行動に、よしなが先生と同じく驚きと落胆の表情を見せるまつざか先生
大人の意地汚い心と、子供の純粋で綺麗な心が実に上手く対照的に描かれている。
・更にさくら組の2人👦🏻👦🏻までマサオくんの元へと駆け寄っていく🏃♂️
・『僕アンカーなんて無理だったんだよ~~!!』と大泣きするマサオくん
そんなマサオくんの前に、しんちゃんチーターを始めとする全チームのアンカーが集まり、『泣き虫おにぎりー!俺達も一緒に走ってやるよ!』とチーター、『だったら、恥ずかしくないだろー!』とハヤブサ🦅、『僕も!』とさくら組Aチームのアンカー👦🏻、『一緒に走ろう!』とさくら組Bチームのアンカー👦🏻が次々にマサオくんを励ます
ちなみにチーターとマサオくんのママ👩🏻🦱のCVは同じ声優の大塚智子さん
写真集や目の前にあるゴールよりも、マサオくんの元へ駆け付けるしんちゃん含む5人のアンカー全員のやさしさに心打たれます。
・みんなからの励ましを受け、『うん!僕走るよ~!』と言ってようやく起き上がるマサオくん
・マサオくんの手を取って立ち上がらせてあげるしんちゃんと、しょうがねーなーという表情でマサオくんの身体に着いた砂を手で払ってあげるチーター
そうしてマサオくんはしんちゃんだけでなく、チーターやハヤブサと共に最終コースを走り🏃♂️、仲良くみんなで手をつないでゴールに向かう。
さくら組の2人👦🏻👦🏻は4人の後方を走っているため、このままだと2位になってしまうが、これはさすがに野暮か...
・その光景を見た大人たちは涙を流して6人に拍手を送る(※普段しんちゃんを疎ましく思っているネネママ👩🏻🦰も)
野原夫婦もしんちゃんの友達思いな一面に心打たれ、我が子の成長を実感する
・よしなが先生とまつざか先生も泣きながら『私、自分が恥ずかしい』『アタシも子供達に教えられちゃった~』とリレーの勝敗でくだらない賭け事をしていた自分たちのさっきまでの行動を恥じて反省し、拍手を送る
・マサオくんの元へ駆け寄る時も、声をかける時も、起こす時も、走り出す時も、一貫してしんちゃんはずっと真顔で、このような行動をとることは彼にとって至極当然のことであり、その優しさにも胸打たれます。
・今回のリレーの内容も踏まえて、ふたば幼稚園園児の足の速さを改めて表してみました。
覚醒しんちゃん>>>>>チーター>ハヤブサ>>>風間くん>秋風舞≒ボーちゃん(平均よりやや早い)>ネネちゃん>通常しんちゃん>>通常マサオくん>やる気なしマサオくん
以上