生きていてよく疑問に思うことがある。

なぜ対アメリカと比較するのかということだ。

 

 

 

例えばアメリカでは金融教育がある、アメリカでは協調性よりも主体性を重んじる、アメリカでは実績に対して評価される、、、。

なんでもアメリカと比べてアメリカの方が正しいというようないい文句を聞くたびに不思議に思う。なぜ幸福度の高いデンマークやそもそもGDPではなく幸福指数でものごとをはかるブータンなどとは比較しないのだろうか?

GDPがアメリカは高いからだろうか?でもその先に目指してるのは結局幸福ではないのだろうか? GDPより幸福度を求めたほうがいいのではと思ってしまう。

 

前置きはさておき、最近ではグローバルな組織が増えている。日本でもアメリカ気質の会社も増えているのではないだろうか?

こうした組織では効率を最大限に高めるために方針やその実施方法の標準化を進めていることが多いが、その過程で文化の差を侵害することが多々あるようだ。

 

●シールドエアコーポレーション

この会社は気泡緩衝材「バブルラップ」(いわゆるプチプチ)を発明したことで知られている。1980年代に製造工場の配置を見直し、従来の流れ作業方式をやめて、従業員を少人数のチームに編成した。チームでは一人一人の従業員が管理者に仕事を指図されるのではなく、自主的に製造目標を設定し達成する責任を与えられた。ある工場で先行的にチームを立ち上げたところ非常に有望な結果が得られた。従業員の満足度は上がり製品を品質と数量ともに記録を塗り替えた。

この結果に気を良くしたシールドエアの経営陣は従業員の満足度と生産性の向上という夢のような成果を再現すべく、新しい体制を別の向上にも導入した。

 

しかし、この工場では従業員の多くがカンボジアやラオスからの移民で職場に新しく導入された自主管理方式に解放感を覚えるどころか当惑してしまったのだ。「私は最低の製造管理者だと思われてしまった」と工場長は言ったそうだ。というのも、彼は従業員に権限を委譲したようとして支持を求められるたびに逆に「君はどうやるのがいいと思う?」と問い返した。先行試験を行った最初の工場では、従業員は主にアングロ系アメリカ人で、自分の意見を表明できることを歓迎した。これに対し、二つ目の工場のアジア系従業員はなぜ上司が管理するという自分の仕事を部下に押し付けるのだろうといぶかしく思ったのだ。

 

シールドエアはこの結果を踏まえて新しい工場では白紙の状態から始め非常に緩やかな段階を踏みながらチーム体制を導入することにした。導入を徐々に進めれば従業員が自分で決定をくだすことに少しずつ慣れていくだろうしまたこうした方式が工場全体の輪を乱すわけではないことが自ずとあきらかになるだろうという算段になった。

 

この話を読んだ時にとても今目のあたりにしていることを感じた。推測になるが、アメリカ気質というのはどちらかというと起業家マインドがあるイメージである。だから日本人の中でも経営者や自分でバリバリ仕事ができる人はこちらに当てはまるのではないだろうか。そういう人間にとって「お金はあります。けど人と時間が足りないからあとは自由にやってください。」というのは物凄くワクワクする話なのではないだろうか。

と同時に日本人気質の強いものにとっては戸惑いが起こる。

私はめちゃくちゃ戸惑うタイプの方だが、これを目の前で見ることができているのは実に面白い。

 

 

●シティコープでの実験

シティコープのアルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、メキシコ、フィリピン、シンガポール、台湾、そしてアメリカで働く2000人以上の営業担当者と窓口係を対象に調査を行った。仕事における選択の自由度に関する質問である。内容は仕事上の問題を解決する方法や休暇を取る時期、典型的な一日のうち完全に自分の裁量で仕事ができる時間の割合などである。行員は突き詰めれば同じ仕事をしているのだから同じような回答が得ることができると予想された。

 

シティコープは国内外でも業務慣行の標準化を進めており、どの営業所の行員も仕事内容や報奨制度は大して変わらなかった。しかし調査結果は行員の民族性が選択の自由度に対する認識に著しい影響を及ぼしていることが明らかになった。アングロ系、ヒスパニック系およびアフリカ系アメリカ人が日常業務を自分の意志で選択可能なものとみなす傾向が強かったのに対し、アジアの営業所の行員とアジア系アメリカ人はそれほど選択の自由があるとは考えていなかった。選択の自由が少ないと感じている人ほど自分の行動が監督者によって管理されていると強く感じていた。同じ営業所の同じ上司の下で働く行員の間でさえ選択の自由度に対する認識には文化差がみられた。

 

つづいて全員に仕事環境に対する公平感、仕事の満足度、職場に対する全般的な満足度について回答してもらった。上司には部下の勤務実績を評価してもらった。その結果、アジア系を除くすべてのアメリカ人について選択の自由度が大きいと感じている人ほど意欲、満足度、実績のいずれもスコアが高い傾向がみられた。逆に仕事が上司によって決められているという意識が強い人ほど、3つのスコアは低かった。ところがこれに対して、勤務地がアジアであれアメリカであれ、アジア系の行員全般について日常業務がおもに上司によってきめられているという意識が強い人ほどスコアが高い傾向に見られた。

 

 

 

これはアメリカ人にとって良い施策が多くの日本人の場合は同じものを導入した場合良いとならないケースが想定される。

日本でもアメリカ気質の会社も増えているのではないだろうか?

しかし、先ほども述べたようにアメリカ人気質の人が多い環境であれば話は別なのではないだろうか?

いわゆる経営者である。経営者があつまっている会社なんかあるのかという話になるのだが、結論をいうと「私は知ってる」

 

 

考察していくと非常に面白い。ただ、応援している会社を考えるとやはり確証バイアスがかかってしまう。自分でも驚いたが都合のいい情報ないかと思いながら本を探していた時にハッとしてしまった。

 

バイアスはわかっていてもかかってしまうけれど、バイアスの数を知っているとかかりずらくなるらしいですよ。バイアスについては、またいつか(笑)