その評価気にする必要はあるのか!??
ハリーポッターの作者J・Kローリングが12の編集者に断られたことは依然話したが、人の評価があてになるのかどうか考える事例はまだまだある。
かの有名なウォルトディズニーは1919年カンザスシティスターで風刺漫画を描いていた。同紙の編集長によれば「創造性が足りなかった」ため解雇。
イギリス生物学者のジョンガードン。生理学と医学に対する長年にわたる貢献が評価されノーベル賞を受賞。しかし、イートン校(イギリス名門パブリックスクール)に在籍時は担任から通知表に「将来の夢は科学者になることのようですが、現在の成績から考えるとばかげたことです」と書かれている。
評価というのは一外には言えないがその人の将来を予測している者でもある。
そうでなければ創造性が「今」足りないから解雇にはならないはずだ。これは将来的にも発揮されないだろうという意味も含んでる。
専門家の予測が以下に外れるのかの話に似ている。
1981年エネルギー問題の専門家であるアモリ―ロビンスは1995年から2005年の間に「ソビエト連邦が内部からの政治圧力により事実上崩壊する」のを世界が見届けることになると予測している。まさに的中しているのだ。しかし大切なのは何回予測して何回当たっているかだ。何十本のダーツを投げて1本しか当たらなければそれは運が良かったからではないだろうか?ロビンスは1980年代までに「原子力計画は独裁国家でのみ存続」し、「石油とガスは不足して途方もなく高価なもの」となり、「失業率は高いまま推移」し、「食糧不足を補うために都市部にも農地や森林を作る動きが広まる」など予測しているがことごとく外している。
なぜこうにも予測は外れるのだろうか?
かつて2匹の猿によって歴史が変えられえたことがあった。1匹がある男の犬を襲ったので飼い主が止めに入ったところ、2匹目が彼にとびかかって男を嚙んだ。その場で実際に起きたことはそれだけだ。しかし、それは1920年代のことで抗生物質もなかったため、傷は感染し男は死んだ。その男はギリシャのアレクサンドロス国王であった。国王はギリシャの名目上の支配者にすぎなかったので、その力は権力というよりむしろ象徴であった。そのため国王の突然の死は政治的には些細な事件に過ぎなかった。しかし、バタフライ効果のようにこの小さな事件はどんどん大きな事件へと繋がっていった。選挙での与党の敗北→国民投票→追放された前の国王の復帰と連鎖していったそれらの出来事は、最終的にトルコへの進軍に繋がった。そしてその軍事作戦は失敗に終わり、25万人もの国民が命を落とした。国王がサルにかまれるのを見た人の中でそれが戦争につながると思った人は誰もいなかったはずだ。サルの一嚙みと25万人の死の因果関係を予見するには紙のような全知全能でなければならない。
サルの一嚙みで変わる世の中を誰が予測できるのだろうか?
他にもいっていくときりがない。
1923年政治的には非主流派だったアドルフ・ヒトラーという人物がミュンヘンの通りでクウーデターを起こした。短時間の銃撃戦で16人が犠牲となり、ヒトラーも負傷したが助かって投獄される。1939年にはあの破壊的な戦争を起こす。これらは歴史が語るところだ。
しかし、1923年のあの日、ヒトラーを狙った兵士がもう少しだけ照準を当てるのに時間をかけていたら?咳をして弾が少しだけそれていたら?ナチスが権力を握ることはなく、第二次世界大戦もホロコーストも起きなかったかもしれない。
ゴールドマンサックスのアージュン・マーティは近い将来に200ドルのラインを石油価格は突破するだろうと予測した。CIBCワールド・マーケッツのチーフ・エコノミストのジェフ・ルービンも同じ意見だった。「石油価格は上がる。もしかすると相当な
高値まで行くかもしれない」エネルギー分野のアナリストであり、投資銀行家であるマシューシモンズは2008年7月、1バレル147ドルだった時にCNBCの番組で語った。「急落することはない」しかし、それより上昇することはなかった。2008年9月、金融市場が暴落し、世界経済は劇的に停滞することなった。専門家が予測していなかった事態だ。成長率の低下は石油需要の低下を引き起こした。マシューシモンズが起こらいと言ったことが起きたのだ。12月には1バレル35ドルになった。その4倍以上の値段がしていた6か月前にこの事態を予測しているアナリストがいたら仕事を失っていただろう。
他人の評価や専門家の評価が全て外れるわけではない。専門家に対しては普段は当たりにフォーカスされているので今回は敢えて外れにフォーカスしているだけだ。
占いがよく当たると信じている人はもしかすると当たっているところだけに注目しているのかもしれない。(実際に当たっているのかもしれないが、)
何にフォーカスして見せるかどうかということだけで人は簡単にモノを信じ込む。例えば最後の例の石油価格についても「有名なゴールドマンサックスのトレーダーも言っている」と一言を添えるだけで信憑性がことごとく上がる。こんなにも予測が外れているというのに。ちなみに人は過去の実績よりも将来の可能性に対してワクワクするようだ。それはまた今度。
