前回人間はパターンのないところにパターンを見つけることが好きだという話をした。人間は情報化社会に生きていながら、その脳は石器時代から差ほど進化していない。その時代にはランダム性は必要とされず、パターンを認識する方が生き延びるために重要だったため、人間の脳は今でもランダム性を受け入れられずパターンを探そうとする。

そして、人は答えを知っているものに対して「自分は元々知っていた」と思う傾向もあるようだ。

カーネギーメロン大学のバルークフィッシュホフが「後知恵」について実験により明るみにしている。

前に起きたことに「最初からそうなると思っていた」と思うことである。

会社の会議などで経営者や上司を前にして分析の結果を発表した時出した結果について「前からわかっていたよ」と言われた経験はないだろうか?

 

 

 

 

どれだけ努力してもレポートを聞いた途端にその分析は元々分かってたかのように上司には思えてしまうのです。ではどうするべきかというと、目の前の上司や経営者にこれから出す分析結果がどのようなものか推測してもらうのです。これはセミナーとかやるときにもうまい人は「どうなると思いますか?」と聞くのは無意識的か意識的かはわかりませんが「もともとそんなこと知っていた」という状況を作らせないことでもある。

 

「防げただろう大災害」も例外ではない。例えば9.11事件、後から思えば様々なサインがあったという。アラブ出身のパイロットの志願者の訓練、オサマビンラディンの一味の仕業とみられるアメリカを狙った脅しや陰謀のエスカレーション、数カ月前から秘密期間が発していた警告。終わった後なら

予想できたと考えられる人もいる。しかし本当にそうでしょうか?アラブ人がアメリカでパイロットの資格を取ろうとして何の不思議もなくて、ただパイロットになりたいと熱望していた場合だってある。秘密機関からの警告にしても、実際は何も起こらなかった例がどれだけあるだろうか。

 

先に答えを知っていることに対して、人間は元々わかっていた、判断ができた、目に見えていたと思い込むようだ。

これはわかりやすいセミナーなどをするときにも注意が必要だ。なぜなら、セミナーなどでは何かしらの「答え」をお伝えすると思う。その時にその「答え」が簡単で(わかりやすいが故に簡単に解釈ができるケースも含め)な場合セミナーを聞く前から自分はそんなことは知っていたと思ってしまうのだ。これについてはまた今度