フェアレディZの4代目(Z32型)は、1989年に「スポーツカーの新次元」を掲げて登場した、90年代を代表する傑作の一台です。
デザインは、当時の日本車の常識を覆すワイド&ローなプロポーションが最大の特徴です。リトラクタブルを廃した超薄型ヘッドライトと、極限までフラッシュサーフェス化された流麗なフォルムは、獲物を狙う猛獣のような迫力を放っています。このデザインは海外でも極めて高く評価され、世界中にファンを増やしました。
機能面では、3.0L V6の「VG30型」エンジンを搭載。ツインターボ仕様は、当時の国産車馬力規制のきっかけとなった280馬力を発生し、圧倒的な加速性能を誇ります。足回りには4輪マルチリンクサスペンションや、4輪操舵システムの「Super HICAS」を採用し、高速域での卓越した安定性とシャープなハンドリングを両立しました。 グレードは、2シーターと4人乗りの「2by2」を軸に、自然吸気の「300ZX」から最強の「300ZXツインターボ」まで展開。後に開放感あふれる「コンバーチブル」も追加されました。 バブル期の技術の粋を集めたZ32型は、今なお「最も美しいZ」の一つとして特別な存在感を放っています。

