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朝方、寝返りで体を動かして「イテッ」となって現状を思い出しました。
ああそうだ、右腕折れたんだったと…笑。
 
今日は書類を取りにもう一度病院へ行かないといけなかったので、今回クラッシュをしてしまったメンバーに車で送ってもらい病院へ。
 
彼もあれからずっと凹んでおり、顔を合わせるたびに謝ってくれるのですが、僕は誰よりも「ダブルス」のリスクを把握したうえで行っています。確かに今回は彼のミスで起こってしまった事故でしたが…その昔、弟・タケシと正面衝突して二人ともノックアウトした時は100%僕のミスでした…(まぁ、兄貴パワーで無かったことになってますが、笑)。
  
僕たち安床ブラザーズはアスリートの前にパフォーマーです。長いスケート人生、滑っている途中にも色々なトラブルを経験してきました。そもそもこういうアクシデントを許せないならショーでなんて滑りません。
 
帰国することはまだマネージャーしか把握していなかったので、そのことを彼に告げると「俺の顔を殴ってくれ」と…しかし残念ながら僕は「右利き」だ(笑)。あのクラッシュで腕一本で済んだことは不幸中の幸い。ハグをして終わりにできました。うん、これでいいのだ。
 
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今日もまだ腕に痛みがあるものの、痛み止めは必要ない程度だったので(機嫌がある…)帰りはホテルまで一人で歩いて帰りました。週末に帰国となると余裕のある時に歩いておかなければ。。
 
観光名所へドーンと手っ取り早く行くのもいいけど、僕は「自分名所」を探す派です。自分の足で歩き、気に入った場所・店を見つけてはニヤッとするタイプの旅人。
 
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今回も雰囲気のいいスポットを見つけ、最後は老夫婦が二人で営むドーナツショップにも出会えました。その店のレジ機がレトロで「すごくクールですね」と言うと「これも私たちと同じでまだ動くからね」と笑ってくれた。最後には「腕、お大事にね」と言われて、しっかりと治る予感…感謝!
 
歩いていると腕が痛み始めました。ここでタクシーを捕まえてもいいけれど、ギブアップするようで嫌だなぁと歩き続けながら(こういう負けず嫌いなところは唯一の武器だと言える)ふっと痛みのない時の"感覚"がどんなものだったか思い出そうとして、今回の怪我の学びを悟ったのです…(!)
 
これまでも怪我をする度に同じようなことを感じてきたのに、5年以上怪我がなかったからってまたまた「痛みのない感覚」を感覚として意識することを忘れてきました…。何の約束もないのに陽が登ることを当然のことだと思い込んで感謝し忘れるように、どこにも痛みのない時にその状態に対して感謝するのは難しいですね…。だけど本来は最もありがた〜い状態のはずなのです。痛みを感じる機会があってようやく「痛みのない感覚」を感じます。もしまたそのことに感謝できるならば、それが「難が有って"有り難い"」瞬間なのだと思います。
 
治らない怪我もあります。今回は治る怪我で済んで有り難い!
今回こそは「痛みのない感覚」をブログに残して自分でも忘れないように努力してみよう。