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今回、日本からNASSのハーフパイプ競技に出場した平野智之長谷ルカ
共にティーンエイジャーで、今後日本を代表するスケーターに育って欲しい期待の若手です。

僕は基本的に一人で遠征に行くことが好きですが、今回は選手兼保護者という立場で行くことになり出発前から責任感を感じていました。しかし、イギリスでこの旅をリードしてくれた僕のスケート仲間のRich Parkerと彼の家族のおかげでとても充実した海外遠征にすることができました。子供たちにとっては日本では決してできない貴重な経験ばかりで、いい学びの機会になったのではないでしょうか?

今思えば、僕自身も十代の頃から海外遠征に行かせていただきながら、行く先々でスケーターとしてだけでなく人としても重要な学びの機会をいただいてきました。これは感謝しても仕切れない程の大きなお土産です。

人の優しさや親切は目には見えにくいものです。そのことを肌で感じ、また心から感謝して恩返しをする。親切にされることは当たり前のことではありません。だからこそ、その機会をくれた相手の想いを大切にし、また誰かに渡してあげることができれば皆がハッピーになれます。僕は人から受けた親切はまた別の人に親切にすることで恩返しになるのだと考えます。子供達も初めは英語への不安からなのか、あまりお礼も言えなかったのに…最後は自ら「サンキュー」と言えるようになり嬉しくなりました。

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幸運にも僕はこの20年間の選手活動の中で世界中に大きなファミリーを作ることができました。人種や言葉が違っても僕たちスケーターは「インラインスケート」という共通点で繋がることができます。信頼関係を築けば皆信頼できる仲間たちです。

今回もRich Parkerと彼のご家族には心から感謝します。
本当にありがとうございました!