限りある人生の、限りある時間の中で、廻り合う人たち。
たとえそれが一番長く時間を共有する家族であっても、お互いのことを分かり合うことって、とても難しい。

 

故人と一緒に、その故人の辿ってきた人生をもう一度辿り直すことが出来たならば、この映画の主人公や登場人物たちのように、救われない思いが報われることもあるのでしょうか…。

 

一か月前に亡くなった父のことを、ずっと思いながら観ていました。

私が知らない父のことを永久に、私は知ることは出来ません。
私が生まれる前の父。
母と出会った頃の父。
職場での父。

 

目の前にいる人の実像は、あくまでもその人が生まれてから今この一瞬までの、いろんな側面のほんの一部。

そう思うと、すべての人も、そして自分自身も、大きな何かに許されているような気がします。

 

『岸辺の旅』。

公開当時、見逃してしまった映画を、ラッキーなことに先日テレビのBS放送で観ることが出来ました。

観終わったあと、温かくて優しい気持ちで満たされました。

 

画像はお借りしました。