5月に入って、本棚の整理を始めました。
その間、先日『おおきな木』という絵本に目が留まりました。
 
 
この絵本は、ちびっこと仲良しのりんごの木のお話です。
りんごの木は、そのちびっこが男の子になり、大人へと成長し、やがて老いて行くまでに、実や枝や求められるすべてのものを与え続けます。
差し出す何かが自分の中に見当たらなければ、今自分にあるもので、彼に出来る限りの役立つ提案をする。
このりんごの木は親、特に無償の愛を注ぐ母親のようにも、また恩師や友だちなどにも捉えられ、読者によってその解釈はいろいろに委ねられます。
 
そこでふと、私の頭の中をよぎったのは、先日テレビの中で観た医療従事者の方々の姿でした。
わが身の危険を顧みず、医療現場に携わっていらっしゃるあの姿。
 
目や鼻の周りが赤くただれていながらも、またその上から防護服を身にまとう、その姿。
ご家族の、特に小さなお子さんと離れ離れになりながらも、必死で現場へ向かうあの姿。
救急で入院の要請の連絡が入るものの、満床で受け入れが出来ず、その場で椅子に項垂れて座り込むお医者さんの姿。
 
この『おおきな木』の原題は、『The Giving Tree』です。
このりんごの木には、ちびっこが老人になるまでのあいだ、いついかなる時でも「自己犠牲」のような影は一切感じられません。
むしろいつも「きは それで うれしかった」とあります。
 
もちろん生身の人間が、常にりんごの木のような境地でいられるかというと、難しいとは思います。
が、「ただ何かを与えずにはいられない」という純粋な気持ちの種のようなのもの。
それが、人の命や健康に携わるお仕事を選んでいらしゃる人たちには、しっかりと備わっているような、そんな気がするのです。
 
本当にあのような厳しい現場の映像を観ると、日々感謝の気持ちでいっぱいになります。

そしてここでもう一つ。
少し前から、かつて私が大好きだったドラマ『JINー仁ー』の再放送が始まりました。
関東地方では既に終わったらしいのですが、私の地元では今、恐らく中盤当たり。
リアルタイムで観ていた時もそうでしたが、毎回毎回心大きく動かされるシーンが何と多いことよビックリマーク
特にこのドラマ、何の偶然か、今現在とその内容が驚くほどリンクしていることに、より引きつけられます。
 
「所詮人は、精一杯に生きることしか出来ないのだから」
「神は乗り越えられる試練しか与えない」
 
南方仁先生の台詞です。
今だからこそ、より胸に響くところがあるように感じます。
 
画像はお借りしました。
中谷美紀さん演じる野風が、万華鏡の中を覗く姿。
とても美しくて、見るたびにいつもうっとりラブ
 
私の住む地では、ばらつきはありながらも来週当たりから、休業していた商業施設などが再び動き出す予定です。
先のことはどうなるか分からないけれど、とりあえずあちきも、少しずつねじを締めて行くでありんすニコニコ
 
追記:お陰さまで、目は無事に治りました。
お心遣い、本当にどうもありがとうございました❗️