顧客さまであるAさま。

ここ半年、しばらくお顔が見えないなぁ・・・と思っていた。


もうそろそろ秋物も入ったし、暑中お見舞いも兼ねたお葉書きでも出そうかな、と思っていた矢先のこと。

元同僚のスタッフから、新聞でAさまの訃報の記事を見つけたという知らせを受けた。


私が入社して今の職場に配属になった、その当時から重い病を患われ、それでもお店にお顔を見せてくださっていたAさま。

私が一度会社を辞め、また帰って来た時も、笑顔で

「またよろしくお願いしますね。」

と優しい言葉をくださったAさま。


スタッフからの訃報を聞くまでは、私の中では、彼女は確実に生きていらっしゃってたわけで。

聞いてしまって、初めてAさまが私の中でお亡くなりになった。


この皮肉さ。



「ねーねー○○さん。こっちのお色が良いかしら、、あっちのお色が良いかしら。」

と、一生懸命問いかけてこられた、あのキラキラした、少女のような瞳。


「あなたも、お身体を大切にね。お互いがんばりましょう。」

そうお別れしたのが、最後になってしまった。


でも私はずっと忘れない。

ずっとずっと忘れない。