詳説ロンバケ40th No.14
大滝さんからビーチ・ボーイズの「ファン・ファン・ファン」のもうひとつ“ファン”が多いやつ、っていうリクエストで。 (by 松本隆)
この「FUN×4」は、別枠で1冊の本ができるくらい、この数式から別のテーマが派生しているのです。 (by 大滝詠一)
第1章 根幹をなす4曲
第2章 呉越同舟の4組様
第3章 4人の子どもさ
第4章 4大作家チーム
第1章 根幹をなす4曲
「FUN×4」の
「♪ 手ーに入れーてし まーったよ」
の箇所のフレーズは、ドナ・リンの歌う「ビートルズ・カットのボーイ・フレンド(My Boyfriend Got A Beatle Haircut )」を下敷きにしています。
これは、「夢見るビートルズ(I Had A Dream I Was A Beatle )」のB面曲ですね。
ドナ・リン「ビートルズ・カットのボーイ・フレンド」(1964年)
この動画の曲中では、「FUN×4」の「♪夜を抱きしめーた」の後で軽妙に16分音符を刻む
「♪ッタカタカタカ、ッタカタカタカ」というフレーズも登場していますね。
次に、「♪(お目当ての)あの娘を」から続いて…、
「♪ コテージを さーまよい出て
星の降るー スターリィスターリィナイト
夜を抱きしめーた」
の箇所の旋律は、ティーンエイジ・トライアングルのメンバーだったポール・ピーターセンのナンバー「月光と水玉( Polka Dots and Moonbeams )」から引かれていますね。
彼は、本ブログの 「カナリア諸島にて」篇 の「第2章 うちのママは世界一」にも登場しました。
(YouTubeで見る をクリックしてご覧ください↓)
Paul Petersen 「 Polka Dots And Moonbeams 」(1963年)
※「YouTubeで見る」をタップorクリックしてご覧ください
「 Polka Dots And Moonbeams 」はジャズのスタンダード・ナンバーですが、大滝詠一さんはポール・ピーターセンのバージョンだけで聴かれる特定のオリジナル・メロディも含めて、「FUN×4」へ引いてきているようです。
さらに続いて、、、
「♪ さーあーポーカーなら~ エースのフォー・カ~ド
いーまー つーきまくった ぼくに賭ーけーな~よ~」
の箇所のメロディは、トービン・マシューズが歌った「Can't Stop Talking About You」が元ネタになっていると思います。
以下の動画の1:12~1:28の部分ですね。
Tobin Matthews 「 Can't Stop Talking About You 」(1963年)
つまり、「FUN×4」の主旋律は初めから終わりまで、別々の3系統の曲からキャッチーなメロディを引用してきて、巧みにつなぎ合わせたものだと言えそうです。
そして、大滝さんによれば、「FUN×4」の間奏は次に挙げる曲のブラスの雰囲気を活かしたのだそうです。
これが、根幹をなす4曲目ということになります。
Billy & Lillie 「Lucky ladybug」(1959年)
ハーマンミュートをはめたようなトランペットの音色が印象的な、オープニングあるいはエンディングの部分(2:13~)を指しているのでしょうか…。
しかし、「A LONG VACATION VOX」のDISC-3で聴ける「FUN×4」の間奏は、完成版とはうって変わってハイトーンのトランペットのフレーズです。
そもそも、なぜ、「FUN×4」には“トランペット”が登場するのか。
それについては、第3章でふれたいと思います。
【余談】 (洋楽派の方は読み飛ばしてください)
1989年3月21日にソニーから発売された伊藤美紀の「RISAの片想い」。
この曲は、そんなに多くはない「FUN×4」のフォロワーズ楽曲のうちの一つだと考えられます。
●伊藤美紀の「RISAの片想い」(クリックしてお聴きください)
動画の1:05~のサビの部分が、「FUN×4」の「♪ 手ーに入れーてし まーったよ」のメロディと同じに聞こえます。
0:37~のBメロの部分も「カナリア諸島にて」の「♪ あーのー焦げだした~ 夏に酔いしれー」と似ています。
作曲した小室和之は杉真理、松尾清憲らとともにBOXのメンバーでしたから、比較的ナイアガラ界隈に近い立ち位置ですね。
小室和之がセイルアウェイというバンドに在籍し、1981年7月にリリースしたシングル「パジャマを着た天使」は、TBSテレビ『世界の子供たち』のテーマ曲でした。
毎週日曜の朝に耳にしていたものです。(作詞:松本隆、作曲:筒美京平)
●セイルアウェイ「パジャマを着た天使」(クリックしてお聴きください)
でも、ほんとは、その前のテーマソングだった名曲「ハッピーモーニング・ソング」の方が大好きでした。(歌:河田よしみ、作曲:西島三重子、編曲:若草恵)
●「ハッピーモーニング・ソング」(クリックしてtwitter経由でお聴きください)(自力で戻ってきてください)
その名曲を作曲した西島三重子が歌う超名曲といえば「1460日」です。
美しいサビのメロディで歌われる1460日って、“4年”のことですね。
今やシティポップの旗手となった林哲司の編曲も、この曲のアレンジでは“試行錯誤”感があります。
●西島三重子「1460日」(クリックしてお聴きください)
第2章 呉越同舟の4組様
「FUN×4」の根底に流れている曲は、フォー・シーズンズの「シェリー」です。
この曲は、大滝さんとフォー・シーズンズとの出会いの曲でもありました。
「FUN×4」は、1962年夏から1964年初頭までのヴィー・ジェイ・レコード録音時代のフォー・シーズンズ・サウンドで彩られており、とりわけ「シェリー」が大滝さんに与えた影響は大なるものがあったのでしょう。
The Four Seasons 「 Sherry 」(1962年)
フォー・シーズンズを手掛けたプロデューサーは、当ブログにも度々登場しているボブ・クルーです。
実は、第1章で「FUN×4」の根幹をなす4曲目(間奏部分)に挙げたビリー&リリーの「Lucky ladybug」を作ったのもボブ・クルーでした。
ですから、「Lucky ladybug」は、後にフォー・シーズンズが「Walk Like A Man」のB面でカバーしています。
ちなみに「Walk Like A Man」は大滝さんの「悲しきWalkman '81」のヒントになった曲ですね。
「FUN×4」の間奏のブラスの音色は、大滝さんの言うようにビリー&リリーの「 Lucky ladybug 」だとしても、「FUN×4」の間奏の旋律はむしろ、同じくビリー&リリーの「 La Dee Dah 」の方が近いかもしれませんね。
こちらもボブ・クルーの作です。
●Billy & Lillie 「 La Dee Dah 」(1958年)(クリックしてお聴きください)
そして。
第1章の冒頭で取り上げた「ビートルズ・カットのボーイ・フレンド」を歌ったドナ・リン。
彼女がリリースした数少ない曲の中には、ダイアン・リネイの「ネイビー・ブルー」のカバーもありました。
ダイアン・リネイのプロデュースを手掛けていたのもボブ・クルーですから、ドナ・リンは、大滝さんのイメージの中では、ビートルズとフォー・シーズンズの橋渡しのような役回りなのかもしれません。
彼女の「夢見るビートルズ/ビートルズ・カットのボーイ・フレンド」がシングルで出たのが1964年。
同じ1964年には、「世紀の国際的対決 Beatles vs. The Four Seasons 」なる珍盤もリリースされていました。
この1964年は、ビートルズらの進出により、まさに ブリティッシュ・インヴェイジョン(イギリスの侵略)が始まった年ですね。
ブリティッシュ・インヴェイジョンのブームに駆逐される形で、米国のロックンロール・ミュージックや古き良きティーンエイジ・ミュージックなどは、ヒットから遠ざけられてしまいました。
その中で、孤軍奮闘していたのが、フォー・シーズンズとビーチ・ボーイズでした。
アメリカでブリティッシュ・インベイジョンの
前、後、最中を通して人気のあったグループは、
ビーチ・ボーイズとフォー・シーズンズのみ
と評されている。
(フォー・シーズンズの Wikipedia より)
そのあたりの認識は大滝さんも同じだったようで、こう述べていました。
ビーチ・ボーイズとフォー・シーズンズとタムラ/モータウンだけなんですよ。
64年以降スラッとすり抜けたのは、この3組だけだからね。
「FUN×4」におけるビートルズ、フォー・シーズンズの取扱説明書的な内容は、これまで記してきた通りです。
では、ビーチ・ボーイズは「FUN×4」にどう関わっているのでしょうか。
「FUN×4」という曲タイトルは、説明するまでもなくビーチ・ボーイズの「FUN, FUN, FUN 」にちなんだものですね。
まさに1964年のシングル曲です。
ザ・ビーチ・ボーイズ「FUN, FUN, FUN 」(1964年)
この「FUN, FUN, FUN 」のイントロは、ロックンロールのスタンダード・ナンバー「ジョニー・B.グッド」からの引用です。
以下の動画の2:20~で、いとこが電話をかけている相手が、チャック・ベリーというオチですね。
「ジョニー・B.グッド」(映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』より)
さらに遡れば、ジャズのスタンダード・ナンバーの「 Ain't That Just Like A Woman 」に行き着きます。
ルイ・ジョーダン 「 Ain't That Just Like A Woman 」(1946年)
スタンダード・ナンバーの流れを汲む「FUN, FUN, FUN 」は、まさに大滝さんのお気に入りでしょうし、そこに“FUN”をもう一つ足すという大滝さんのアイデアは独創的です。
ブリティッシュ・インヴェイジョンのフラッグ・シップのビートルズと、その波乱の時代を生きのびたビーチ・ボーイズとフォー・シーズンズ…。
それらの三要素が渦巻くように絡み合って、「FUN×4」という舟に呉越同舟しているのですね。
そして、大滝さんのいう タムラ/モータウン は、「FUN×4」という舟に乗る4組目になります。
私は、「FUN×4」号の4組目の乗客はドゥーワップだと考えていました。
しかし、そもそもドゥーワップのブームは短期間で終わっており、1964年当時は既に、モータウンに代表されるソウルミュージックが勢いに乗ろうかという時期でした。
もはやドゥーワップは、そのルーツ・ミュージックの扱いになっていたのですね。
1964年のモータウンのヒット曲といえば、これらでした。
●ザ・シュープリームス「愛はどこへ行ったの」(1964年)(クリックしてお聴きください)
●ザ・テンプテーションズ「マイ・ガール」(1964~1965年)(クリックしてお聴きください)
では、そのルーツを辿って、“ドゥーワップと「FUN×4」のお話”を第3章で…。
第3章 4人の子どもさ
シャネルズはアマチュア時代から、キャディラックスの「 ZOOM 」のカバーをステージで披露していました。
大滝さんも新宿ルイードで、彼らのステージを観覧していたのでしょう。
●アーリーイヤーズ・シャネルズ「 ZOOM 」(クリックしてお聴きください)(音量注意)
シャネルズは、デビュー後の1980年5月にリリースしたファースト・アルバム「Mr.ブラック」でも、この「ZOOM 」のカバーを収録していました。
●シャネルズ「 ZOOM 」(クリックしてお聴きください)
後にジ・アプリコッツも、間奏にカズーを取り入れたりして、やや「FUN×4」の雰囲気も盛り込みながらカバーしていました。
NHKの番組案内などのバックで、このジ・アプリコッツのバージョンの「ZOOM 」が全国放送されていたのです。
●ジ・アプリコッツ「 ZOOM 」(クリックしてお聴きください)
とにかく、シャネルズにとって、「 ZOOM 」は、大好きでかつ得意としていたナンバーだったのですね。
お聴きになってわかるように、この「 ZOOM 」は「FUN×4」のバック・コーラスに用いられています。
当ブログの “衝撃の元ネタ初公開「Pap-pi-doo-bi-doo-ba物語」の回” の“第2章 曲の基本構成とシャネルズ”でもふれましたが、「ロング・バケイション」をレコーディング当時の1980年、一般には無名だった大滝さんは、起死回生を図るためにシャネルズの人気にあやかろうと考えたようです。
しかし、人気絶頂だったシャネルズは多忙で、「ロング・バケイション」のレコーディングには参加できませんでした。
シャネルズのドゥーワップ・コーラスでアルバムを盛り上げようという大滝さんの目論見(もくろみ)が外れたのです。
「Pap-pi-doo-bi-doo-ba物語」の歌詞の以下の箇所を深読みすると、、、
「♪ 月日は流れーて 3年3月
あのこの態度ーが 急変 硬直化したー」
1977年に知り合い、ナイアガラ・チルドレンだと思ってかわいがってきたシャネルズの面々が、急に冷たくなったように感じた…。
大滝さんのそんな“嘆き節”にも読めます(笑)。
おそらく…。
「FUN×4」のバック・コーラスに「 ZOOM 」を引用したのも、シャネルズを「FUN×4」の全編で流れるバック・コーラスへ起用することを念頭に置いていたから、ではないでしょうか。
しかし、「Pap-pi-doo-bi-doo-ba物語」と同様、「FUN×4」でもシャネルズの参加はかなわず…。
ところが、「ロング・バケイション」のレコーディングとしてはギリギリのタイミングで、一瞬の好機が訪れたのです。
大滝さんの表現を借りれば「ダビングの最後、シャネルズが間に合って」、1981年1月14日に「FUN×4」の曲中で一節だけ、
「♪ Church Bells May Ring 」
というバック・ヴォーカル録りが実現したのです。
大滝詠一「FUN×4」
この動画の2:14~の部分、
「♪ 4人の子どもさ 」
のバックで聞こえますね。
“ロンバケ30周年盤の純カラ”で聴くと、よりはっきり分かります。
これ、ある意味、一番大事なところのバックをシャネルズに託したとも言えます。
“4人の子ども” と シャネルズのイメージ…。
私には、シャネルズのフロントで歌い踊る メンバー4人の姿が重なります。
子ども というには、ちょっと大きい4人の子ども…、そう、ナイアガラ・チルドレン。
「FUN×4」の間奏で、ナイアガラ・ナンバーには珍しくトランペットが登場するのも、「FUN×4」のバック・コーラスをシャネルズに託したいという大滝さんの思いがあったからではないか…。
「ロング・バケイション」に出会い40年が経って、初めてそんなことを考えてみました。
第4章 4大作家チーム
大滝さんによれば「FUN×4」の曲中で、最初は“ファン”を4回歌うつもりだったのだそうです。
しかし、犬が鳴いてるみたいになってしまうので、どうしようか…となったところで生まれたのが、「FUN×4」という数式。
では、当初の“ファン”を4回歌う“譜割り”とは、どういうものだったのでしょうか。
まず、「FUN×4」の曲中で、
「♪ ファンファンファン フォー・タイムズ・ファン!」
と歌われるメロディのルーツは、次の曲たちだと思います。
●「土曜の夜の恋人に」(クリックしてお聴きください)
↑
動画の0:26~0:28の部分で、
「♪ ばーばー・ こー・ずー・え」
と歌うところです。
「ジングル 月曜の夜の恋人に」
↑
動画の0:26~0:28の部分で、
「♪ イーチ・ オー・ター・キ」
と歌うところです。
では、「ジングル 月曜の夜の恋人に」を参考に並べつつ、当該メロディに乗せて“ファン”を “4回歌う譜割り”を 推測してみます。
次の2案のうち、どちらかではないでしょうか。
|イーチ・ オー・ター |キ
(2拍) (1拍) (1拍) (1拍)
ファン(休) ファンファン ファン
または…
|イーチ・ オー・ター |キ
(2拍) (1拍) (1拍) (1拍)
ファンファン ファンファン タイム
2番目の案の“タイム”とは何ぞや、と思われるかもしれませんが、「A LONG VACATION VOX」のライナー・ブックを見ると、「FUN×4」の仮タイトルが「Fun Time 」とされていたことに基づきます。
結果的に、
「♪ ファンファンファン フォー・タイムズ・ファン!」
という具合に、2拍に3つ「♪ ファンファンファン」と詰めて歌うことになりました。
この「♪ ファンファンファン」という譜割りのヒントにされたのが、次の曲かもしれません。
0:12~0:14の部分で「♪ Doom Doom Doom」と歌われるところです。
The Diamonds 「 She Say (Oom Dooby Doom) 」(1959年)
この「 She Say (Oom Dooby Doom) 」を作曲したのは、本ブログの 「恋するカレン」篇 にも登場したバリー・マンです。
「 She Say 」で「♪ Doom Doom Doom」と歌われるところは、その前年の1958年に発売された「ロリポップ」に影響されているようにも思います。
以下の動画の 0:12~0:14の部分で「♪ Lollipop 」と歌われるところです。
「 She Say 」の歌詞を見ると、そのネタばらしをしているようにも思えます。
●Ronald & Ruby 1st RECORDING OF「Lollipop 」(1959年)(クリックしてお聴きください)
意外なところで、バリー・マンの名前が挙がったところで、第1章で取り上げた曲、トービン・マシューズが歌った「Can't Stop Talking About You」を思い返してみましょう。
この曲は、ジェリー・ゴフィン&キャロル・キングのライター・チームによる曲でした。
トービン・マシューズのバージョンは売れませんでしたが、スティーヴ・ローレンス&イーディ・ゴーメのおしどり夫婦デュオのバージョンでヒットしました。
ドリーミーで素晴らしい仕上がりであり、大滝さんはコチラのバージョンでこの曲に親しみ、
「♪ さーあーポーカーなら~ エースのフォー・カ~ド
いーまー つーきまくった ぼくに賭ーけーな~よ~」
の箇所へ用いたのでしょう。(動画の1:02~のところです)
●Steve Lawrence & Eydie Gorme 「 I Can't Stop Talking About You 」(クリックしてお聴きください)
第3章では、「ZOOM」の「♪ Bom be doo be doo be doo be bow wow 」が 「FUN×4」のダンドゥビ・コーラスに引かれている と述べましたが、ダンドゥビ・コーラスといえば、なんといってもニール・セダカです。
●ニール・セダカ「悲しき慕情」(1962年)(クリックしてお聴きください)
そして、「♪ Bom be doo be doo be doo be bow wow 」がダンドゥビ・コーラスに置き換えられて歌われる「FUN×4」のAメロのコード進行は、ハ長調でいうところの
「 C - Am / F - G 」
という循環コード的なパターンです。
このシンプルなコード進行は、ジェフ・バリー&エリー・グリニッチの得意とするところです。
これで、バリー・マンに加え、ジェリー・ゴフィン&キャロル・キング に ハワード・グリーンフィールド&ニール・セダカ、そしてジェフ・バリー&エリー・グリニッチと、作家チームが続々と名乗りを上げたことになります。
「FUN×4」の曲中で、4大作家チームのエッセンスが揃いぶみと言えなくもないわけですが、これらのブリルビルディング系ティーンエイジ・ポップス作家チームの皆さんは、ブリティッシュ・インヴェイジョン以降の1960年代後半には一時期、低迷していくことになるわけです。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。
ここで、冒頭の大滝さんの言葉をもう一度…。
この「FUN×4」は、別枠で1冊の本ができるくらい、この数式から別のテーマが派生しているのです。 (by 大滝詠一)
「FUN×4」という“数式から派生した別のテーマ”とは何だろうか、と考えてみたのが今回のストーリーです。
1冊の本ほどではありませんが、今回のサブテーマのとおりに、「FUN×4」を4倍楽しんでいただけましたでしょうか?
いよいよ次回は最終回です。