2023年エジプト旅行記その8 | 桔梗のブログ

桔梗のブログ

日々考えたこととか。工夫したこととか。

門松皆様、新年明けましておめでとうございます門松

 

本当は昨年中にエジプト記事を書き終えたかったのですが、叶わぬまま、とうとう年が明けてしまいました。。。反省しつつ、いよいよピラミッドに入ってまいりたいと思います!!

まずは、クフ王のピラミッドから…ホントに巨大な建造物ですビックリマーク

クフ王のピラミッドは約4600年前に、20年ほどかけて建造されたそうです。でも上の写真だけだと、ワタシが本当にここに来たかどうかはわかりませんよね?なので、クフ王のピラミッドとワタシ音譜↓ピラミッドポーズです、一応…

このクフ王のピラミッドには入り口が2つあります。1つは本当の入り口で、王を埋葬する際に閉じられて今は入れなくなっている入り口と、もう一つは、後世に盗掘された際に開けられ、今は観光客が入るのに使われている入り口があります。小さく人が入って行く箇所がそれで、本当の入り口の向かって右下にあります↓

入り口に座っている係りの方にチケットを見せ、中の通路を進みます↓

通路を進んでいくと、上へ上る階段が現れます。これとは反対に、下に向かう通路がこの下にあり、観光客は行けないようになっていますが地下の間に続いています。ちなみに地下の間では何も見るものがなく、また発見時も何も見つからなかったそうです。盗掘者らは先に地下に続く通路に行った際、上に続く通路の天井を見つけて壊そうとしましたが、その天井が頑丈で壊れなかったため、無理やり上に行くバイパスを作ったのだそうです。

では早速、上に行く階段を上ります↓写真には写っていませんが、その左には、下の通路から見て上に繋がる通路を塞いでいる石が3つ並んでいます。その石の下には地下に行く通路があります。

 

この階段を登り切ると、傾斜が急な上昇通路に入って行きます。

幅が1mほどしかなく天井も低い狭い通路ですが、上に進むにはこの通路しかないため、上る人も降りる人もこの通路を通らなくてはなりません。

この通路が終わると、天井が高い大回廊に入って行きます↓

この大回廊の登り始めのところの前方に、王妃の間に続く通路がありましたが、柵があって行けないようになっていました↓

この大回廊を登り切り、高さ1mの狭い通路に入る手前の箇所の天井左に割れ目があります。「究極ガイド 2時間で回るピラミッド」によると、この割れ目は秘密の空間ー「(王の間の)重量軽減の間」という5層構造の部屋に繋がっていて、その部屋の壁には、当時の労働者らが書いたとされる「クフ王」のヒエログリフ(文字)が見つかっています。これにより、このピラミッドがクフ王のものであることが確定されたのだそう。

 

さて、高さ1mの狭い通路をくぐり抜けると、ついに「王の間」にたどりつきます↓

部屋の奥には、中身が空の石棺があります。この石棺も、王の間の壁と同じ赤色花崗岩でできています↓

ワタシがここに到着したとき、数人が手を繋いでこの石棺を囲って何か祈っていたようでした。宗教か何かなんですかねー。

ちなみに「王の間」という名称は後から付けられたもので、この部屋の使用目的は未だ不明だそうです。

王の間を後にし、引き返します。

大回廊を抜けて、あの狭い急勾配の通路を下っていくと、途中何人かの上る人とスレスレですれ違いました。

中でも、白人の男の子が前から人が(ワタシが)降りてくるのをみて、「Oh, my God!!(上から人が来たぞ!なんてこったー!)」と思わず言うのを聞いて思わず笑ってしまい、それ以降、ワタシも上る人とすれ違っては「Oh, my God!!(下から人が来たぞ!なんてこったー!)」を連発していました。すると、ある白人の女性が「How was it? Amazing?(だったと思う)」とワタシに尋ねてきたので、「Yes, of course! You should see it!」と答えました口笛たった今、王の間を見てきたワタシはそんなに感動したのね?!と思わずきいてみたのでしょう。

そしてツアーでは訪れませんでしたが、このクフ王のピラミッドの近くに「太陽の船」の船坑が発見されたとのこと。太陽は沈んでもまた上ってくることから、古代エジプト人は太陽を永遠の命と考え、信仰したそうです。王は死ぬと、太陽神ラーとともに太陽の船に乗り、天界を太陽のように周遊することで、太陽のような永遠の命になろうとしたのだとか。この船は、新しくできた大エジプト博物館に展示されるそうです↓

 

 

その他「究極ガイド 2時間で回るピラミッド」によると、クフ王の妃のピラミッドや王の母のピラミッドもあり、そして孫娘のマスタバ(ベンチ型の墓)もあり、そこには4600年前の色彩が鮮やかに残っているそうです。このマスタバを始め、王家の墓には古代の人々の生活を描いた壁画が残されていますが、これは、生まれ変わっても現世と同じ生活ができるようにするため、名前を残すのは、名前を目安にまた同じ自分に生まれ変われるように願ってのことだそう。

 

さてクフ王のピラミッドを含めたギザの3大ピラミッドの2つ目、クフ王の息子、カフラ―王のピラミッドは、その頂上に白っぽい化粧石が残っています↓

かつては、この化粧石でピラミッド全体が覆われていたそうです。

そしてカフラ―王のそばには、あのスフィンクスがいます。よくガイドブックで見るような、スフィンクスとピラミッドを正面に捉えた写真が撮りたかったのですが、スフィンクスのすぐ下にある神殿への入場は有料で、ツアーでは入場する予定がなかったため入りませんでした。。できる限り、スフィンクスとピラミッドが並ぶように撮ってみました↓

スフィンクスは人の頭、ライオンの体ですが、その顔はカフラ―王の顔だと言われています。↓

そしてスフィンクスの顔には本来あごひげがあったのですが、イギリスが持って帰ってしまったそうで、現在大英博物館に展示されています。エジプトは、イギリスにこれの返還を求めているのですが、まだ聞き入れられていないようです。。エジプトが文化財の保存に感心がなかった時代はともかく、現代のエジプトに対しては返還し、元あった場所に戻すのがいいのではないのかと個人的には思うのですが。遠く離れた場所で髭だけ見ても、しっくりきませんよねえぶー

さらにスフィンクスの鼻は削り取られており、これは何時誰が取って行ったのか定かではないようです。

 

そしてギザの3大ピラミッドの3つ目、カフラ―王の息子であり、クフ王の孫であるメンカウラー王のピラミッド↓

さあ、この3つのピラミッドで楽しい撮影タイムの始まりです音譜

まずは定番、ピラミッド、つまんでみましたビックリマーク

お次は…ピラミッド、乗せてみましたビックリマーク

じゃんじゃん行きますよ。ピラミッド、押してみましたビックリマーク

最後は…!ピラミッド、2辺に沿わせてみましたビックリマーク

え、もうお腹いっぱい??では、これらギザの3大ピラミッド以外の他のピラミッドもご覧ください。

まずはダハシュールへ。クフ王の父であるスネフェル王が建造した屈折ピラミッド↓

屈折している箇所まで積んでいったところ崩れそうになったため、角度を緩やかにしたら、このような形になったのだと言われています。

壁面に階段が建設されていて、そこを上れるようになっています↓

上から下を見たところ↓

自分たちが乗っていたバスが写真上方に小さく見えますね。

お次は…同じくスネフェル王の赤のピラミッド↓

屈折ピラミッドでの失敗を教訓に造られた、形の整ったピラミッドです。「赤の」ピラミッドですが、赤く見えないですよね。現在は中に入れなくなっているようです。

それからサッカラヘ移動。マスタバ墓を6段積み上げることによってできている、ジェセル王(古王国時代第3朝-BC2650~2180頃、スネフェル王の三代前の王) が建造した階段ピラミッドビックリマーク

ちょっと順番が前後しますが、ピラミッドとは、ピラミッド本体の他に神殿や参道がある複合施設です。階段ピラミッドには、建物のような出入口(周壁)があります↓

この出入口を入り、列柱室を通ると↓

階段ピラミッド前の中庭に出ます。(↑の階段ピラミッドビックリマークの写真)

 

階段ピラミッドの内部は見学できます。ピラミッド内部への入り口↓(後の増築時に造られた入り口)

内部を進んでいきます↓

通路を奥まで進んでいくと、玄室が上から見える穴に出ます↓

穴を上からのぞいたところ↓

この穴の上を見たところ↓

この他、実際には見なかったのですが、古代エジプトの焼き物、ファイアンスというタイルで装飾された墓があります。このファイアンスは次々と剥ぎ取られて世界中に散らばっており、メトロポリタン美術館にも展示されているとのことです。エジプト考古学博物館にも展示されていました。

これはピラミッド外の複合施設内の案内版です↓

他の王たちの墓もあるようですね。

この前後に、メンフィスにあるメンフィス博物館に寄ったのですが、この記事の回が盛りだくさんになったので、次回書きたいと思いますビックリマークニコ