ひとりごとのつぶやき~大腸癌がやってきた~

ひとりごとのつぶやき~大腸癌がやってきた~

46歳のつぶやきです。
夫50歳:42歳でS状結腸癌→44歳で吻合部再発
その後リンパ節に2個転移、腹膜播種にて切除不能となりました。2021年8年に及ぶ治療ののち亡くなりました。

平成25年5月にS状結腸癌リンパ節転移ありのステージⅲb。

某大学病院分院にて7月腹腔鏡にて手術からの~まさかの縫合不全!!

9月にようやく退院!

10月からFOLFOXを12クール完走!平成26年3月に終了。

平成26年からの1年間は定期検診のみで癌のガの字すら忘れてた頃

平成27年4月、直腸吻合部再発が発覚!!!

永久人工肛門!?手術拒否!?さー、どうしよう。


転院して某某大学病院本院で


平成27年7月よりTS-1+放射線治療開始。腫瘍の縮小があり、手術に挑む前日に


腹膜播種+リンパ節転移発覚にて手術中止。


切除不能となりました。


今後は化学療法のため前某大学病院分院にて


FOLFIRI+抗EGFR薬(パニツムマブ:ベクティビックス)にて治療。


でもでもまだまだ諦めません!


ガンとともに息子の白髪頭を見るんだ!!




なんとか生きてます。


ただ、なんも気力なく

楽しいこともなにもなく


ただ、日々が過ぎたらと

仕事して生きてるけど

夫のいたあの頃のような自分ではいられない。


なにをみても


どこにいっても


ただただ、つらい。






かくれんぼという曲がある。

わたしのもういいかい?は伝わらない届かない。


命日が、やってくる。


あれから二年生きてきて

なーんにも、ない。

楽しいことも、なにも。

ただ仕事と日々が過ぎるだけ。


わたしに

何が残るかな。


夫のそばにいるのが、それだけでよかった。

なにするにも、夫のそばにいたかった。誰よりも。


この先

ただすぎるだけ。



10月は

帰ってくるために部屋を片付けてた。

息子は高校受験で内申決まる大事なときで

大変だった。


いまおもいかえすと

どんどん弱っていってたことわたしは気が付かなかった。


夫は

わかってたかな。


おかしなっておもってたかな。

わたしがあっけらかんとしてたから

へんな感じだったかな。



二年経っても

まだ車も私物もそのままなんだよ。


なにも変わらない、変えられない。


夫がいなくなってから

一日も夫を思わない日はないんだよ。


まいにち、ずっと。


わたしのこの世界のが

おわるときには

もしかしたらシワシワおばぁちゃんだとしても

迎えに来て見つけ出してね。


どうか。







お昼寝しながら
夢にでてきた。
夫は苦しそう。私が何度も体勢ととのえようとするのだけど。
夫は夫だった。そのときの夫だった。夢の中で
会いたかったと思った自分がいた。

いまだ、いないことを受け入れなれない毎日をどうすごしたらいいのかわからない。月日はいやおうなく過ぎてゆく。

3月の命日を過ぎて。

いまだ夫のいないこの人生をどう過ごしたらいいかわからない。


やらなきゃならないことまだたくさんあるのに

夫が生きた糸のようなものをわたしが一つ一つ切り落とすのが

どうしてもできない。


車は私の車を処分したけど

夫の車を処分できないし

残した車の中の夫の大事なものたちを

わたしは触れることができない。


夫が触れた最後だから。



それを

執着というけれど


そろそろ開放してあげてと


何かで読んだけど


わたしは


夫を夫がいないこの人生へ


向かうことができない。


いつまでも、まだ、いるよね、と

そう思いたい。




夢に、でてきた。

おんなじ、闘病中で。

未来を変えようと、夢の中で

なんとか助けようと、わたしがんばったけど

助けられなくて。


おんなじように亡くなった夫。


わたしは泣いて、泣いて目が覚めた。


どうしたら、助けられたんだろうと

ずっと、ずっと思う。




来月で。夫と別れて一年になる。

去年の10月は入院したけど、体力つけて家に帰ることしか考えてなかった。リバビリして、なんとか食べられるようになって。


病院の、スタッフはわかっていたんだろう。

そんなわたしを、いつも悲しい目でみていた。

わたしはそれに気が付かなかった。


もうもとには戻れないこと

目の前にあるのは死でしかないこと。


おかしいよね、このひとたち大丈夫かしら、っておもってるよね。


夫を失うのが怖かった。


歩けないのに歩くリハビリすごく大変なのに

あるこうとしてた。最後まで諦めなかった。

ほんとうに死の淵だったときも

リハビリの先生が来て

ろれつのまわらないこえで

きょうはやめとくー!って返事したね。

わたしも諦めなかったよ。


だから、何一つサヨナラの言葉はかけられなかった。

ありがとうなんて言えない。

終わりにしたくなった。


わたしはずっとずっと永遠であることを願ったから。


一年になるのに、悲しみは増すばかり。

わたし、どうやって生きていけばいいのか

ほんとうにわからない。




夫が亡くなった11月が、近づく。


具合悪くてなにもできなかった一年前の夏が、終わった。

それを気がつけなかった私。気づこうとしなかった。怖くて。


9月。

最期の入院をした。


ぜったいに、これが最後だなんて思ってなかった。

帰ってくるっておもってたのに。


帰ることはなかった。


わたし、なにしてたんだろうって

後悔しかなくて。

これを乗り越えることは

乗り越えることができるのが想像できない。

ずっと後悔と悲しみとそばにいるのかな。


ひとり、リビングにいて。


一年前は

今日はお寿司たべたね。

すぐおなかいっぱいになる夫。

少しづつたべようって。

そういいながら。


また、一緒に、来れるとおもったのに。


私は、一人で

この先一人で


どう生きたらいいのかわからない。



どうしたら、またあえるんだろうか。

8回目の命日を、過ぎてまだ

どうしても諦められない。


遺骨を、ずっととっておけば

いつか、息を吹き返す?

また、組み立てられる?


そんなことばかり考えてしまう。


指輪をみれば

内側に、遺骨が見える。


どうしてこんなことになってしまったんだろうと、なんで死んじゃったんだろうと

なんで、わたし一人なんだろうと

まだ、とうしても諦められない。


後悔は、増すばかり。

去年、最期だったこと。すべてが最期のことだった。

最期の夏、最期の秋。


なんにも、できなかった。


具合の悪くなる主人に向き合えなかった。


わたし、なにやってたんだろうと。


こんなふうにさよならになるなんて。

最期まで一緒にいれたけど

こんなふうになるなんて。

ずっと

わたし、後悔して

ずっと諦められないんだ。