レンタルDVDで鑑賞CD

主人公を演じた新星、ポール・キルシェ君は両親が俳優。

母親役にはジュリエット・ビノシュ。

 

 

2022年

父親が交通事故で急死し、寄宿舎からアルプス山麓の実家に連れ戻された17歳の少年リュカ(ポール・キルヒャー)。深い悲しみと喪失感にさいなまれた彼は、兄に連れられ1週間、パリに滞在する。初めてのパリで刺激的な日々を過ごす中、兄の友人である年上のアーティスト・リリオ(エルヴァン・ケポア・ファレ)と出会い、心優しい彼に惹(ひ)かれるリュカだったが、リリオはある秘密を抱えていた。

シネマトゥデイより

 

リュカが父親の死から2週間の出来事を語るという物語です。

 

リュカと兄のカンタン、兄の友人リリオの3人の軸でストーリーは回ります。

パリの滞在時の場面が大部分を占めるため、

母親の登場は、前半と最後のほうだけです。

 

父親の葬儀の後の会食で、

親戚たちは故人を惜しむどころか政治討論会を始めます。

これは私も辟易しましたが、遺族は耐えるばかり。ショボーン

 

リュカはとても感受性の強い少年で、

実は父親の死も何となく予感していました。

あまりのショックに学校も辞めたいと言い出し、

落ち着かせるために兄のカンタンは自分が暮らすパリへ連れ出します。

 

因みに兄は美術家。成功が目の前です。

一方、同居するリリオもアーティストですが、

彼は内緒で副業をしていました。

その副業はゲイのリュカがとても興味をひくものでした。

(因みにリュカがゲイなのは周りにカミングアウトしています)

 

不思議なのは、リリオが自宅でその副業をしていますが、

何故今まで同居人のカンタンにバレなかったんだろう?

リュカはすぐに見つかってしまったのに…汗

 

地元に連れ戻されたリュカ。

彼の不安定な精神を支え、立ち直るにはどうしたらいいのか、

私にはさっぱり分かりませんでした。ショボーン

 

もちろん父親の死から立ち直らなければならないのは、

リュカ一人ではありません。

家族みんなが立ち直ってこそ、また新たに踏み出すことが出来る、

不安が回収され、また家族がひとつになる、

そんな希望で終わる、少年の成長物語でもありました。

 

特典映像にはキルシェ君のインタビューがありました。

ドラマとはまたちょっと違う雰囲気でしたが、 

しっかりしている青年でした。