農場の納屋がキャバレーに
フランス初の「農場キャバレー」の実話を基にした作品。
アップリングで鑑賞
2022年
酪農家のダビッドは、一家が3代にわたって続けてきた農場を経営危機で差し押さえられそうになってしまう。民事裁判所の判事から2カ月の猶予を与えられた彼は、途方に暮れながら訪れたキャバレーでボニーというダンサーの魅力的なパフォーマンスに出会い、農場の納屋をキャバレーに改装して勝負に出ようと思いつく。折しも仕事を失ったばかりのボニーに、ダビッドはショーへの出演と演出を持ちかける。ボニーは最初こそ不審に思いながらも、ダビッドが集めた訳ありパフォーマーたちを厳しく鍛えあげてステージを完成させていく。しかしオープン前日、思わぬ事態が起きてしまう。映画.comより
キャバレーと言っても大人の男性を対象にした店では無く、
娯楽の少ない農村の人々相手のエンタメ提供のお店。
手品もあり、もちろん子供も楽しめます。
ダビッドが最初にスカウトしたのは6人。
ギャラが払える程度の芸人さんたち。
ゲイのドミニクの女装がお綺麗でした。
自分の催眠術に自分がかかってしまうガボールに笑える。
もちろん事がすんなり進むわけもなく、
中盤はメンバーたちの中の不満やいざこざ。
後半は、キャバレーに反対するダビッドの父親の暴走。
でもそれらを全部チームワークで乗りこえます。
ダビッドの人柄もあり、農場の牛たちの存在もあり、
彼のスカウトしたメンバーたちは皆いい人で魅力的。
また、母親や元妻、友人たちの支えも大きかったです。
エンドクレジットには、
ご本人たちと俳優さんたちが一緒に撮った映像が見られます。
2015年に開店した農場キャバレーは今でも続いているそうです。
もちろん牧場も継続しています。
娯楽の無い田舎に出来た、老若男女が楽しめるキャバレー。
ダビッドのひらめきにあっぱれでした。