今年の春に劇場公開。
レンタルDVDで鑑賞
2021年製作
イタリアの風光明媚な丘陵地帯を見下ろす丘の上にある、小さな古書店。店主のリベロはある日、店の外で本を眺めていた移民の少年エシエンに声を掛ける。好奇心旺盛なエシエンを気に入ったリベロは次々と店の本を貸し与え、エシエンは、リベロが語る読書の素晴らしさに熱心に耳を傾ける。本の感想を語り合ううちに、2人は年齢や国籍を超えた友情を築いていく。映画.comより
丘の上とはよっほど辺鄙なところなのかと思ったら、
「イタリアの最も美しい村」のひとつチビテッラ・デル・トロントだそうで、
知る人ぞ知る観光地のようです。
リベロの古書店には個性豊かな客たちが訪れます。
売る人買う人、自分の書いた本を探す人。
エシエンという少年はブルキナファソからの移民。
この国、初めて聞く名前だったので調べました。
西アフリカでとても貧しい国だそうです。
そういえば、この映画はイタリアとユニセフの共同製作。
移民のエシエンが登場するのは意味があることなのです。
店主のリベロ(自由という意味)は少年に様々な本を貸します。
冒険物語からファンタジー、流石に私も手が出ない「白鯨」。
最後に彼は少年にある1冊の本を渡します。
それは小説とは違いました。
古書店に通うエシエンは知識を深め、リベロも幸せな日々を送ります。
2人の私生活は全く描かれていませんが、リベロは独居かな。
少年に本を勧めながら、
自分は偶然手に入れた見ず知らずの女性の1957年の日記を読むのが楽しみ。
隣のカフェの店員ニコラがいい
監督も客役でちょこっと登場。
公式HPにも載っていましたが、
「持ち主が変わり、新たな視線に触れるたびに本は力を得る」
古書店はその橋渡しをしているのですね。
自然の風景が如何にもイタリアの田舎ですごく素敵。
今回はお家鑑賞でしたが、
もし劇場で観ていたら気持ちよさ過ぎて寝ていたかも