是枝監督
カンヌ脚本賞、クイアパルム賞受賞。
話題の作品なので映画ブロガーさまたちは記事にされるでしょうから、
主婦ブログの私は少しだけ書かせていただきます。
2023年
息子を愛するシングルマザーや生徒思いの教師、元気な子供たちなどが暮らす、大きな湖のある郊外の町。どこにでもあるような子供同士のけんかが、互いの主張の食い違いから周囲を巻き込み、メディアで取り上げられる。そしてある嵐の朝、子供たちが突然姿を消してしまう。シネマトゥデイより
この作品は3人の視点から別々に描かれています。
故に、時系列が行ったり来たりします。
それぞれ伏線が仕込まれており、
それを次の章で吸収する方法です。
母親の視線から見ると、担任教師はものすごく腹が立ちます。
でも教師から見たら全然違う事実にビックリ。
そして息子の視点でそれらが完結します。
母親も担任も子供たちの事実に気が付けなかったのです。
でもそれも仕方がないことだし、
唯一の悪人と言える男がもしいなかったとしても、
物語はめでたくは終わらなかったでしょう。
複雑に描かれてはいますが、
この話を全体像で、しかも時系列にそって描かれたら、
難しい話では無いと思います。
坂本氏の静かな音楽と逆に、不穏な怪物の声が時々挿入されますが、
これは音楽室の金管楽器のようです。
同じ列に70代くらいの奥様4人がおられましたが、
最後に「分からない、消化不良」と言われていました。
確かにどっちともとれる終わり方。
でも最後の場面の直前にの雨の中、
林の中から母親と教師が出て来たじゃん。
図書館にノベライズの文庫があるようなので予約しました。