Netflixで鑑賞

 

 

2020年

シリアからの難民オマールは、

難民申請のため、スコットランドの外れに滞在。

そこには各地から難民申請のため送られてきていた若い男性たちがいました。

 

オマールはシリアの伝統楽器ウードの奏者です。

父母はイスタンブールにたどり着き、

兄だけがシリアに残り戦っていました。

 

イギリスでの難民認定の実態は知りませんが、

最果ての地に集められ、認定許可を待つだけの生活は現実なのかな。

一応認定されたときのため、英語教室とマナー講座があります。

 

4人が同じグループで、

オマールの他はアフガニスタン難民のファルハドと、

ナイジェリア、ガーナからの男性がいました。

 

コメディと書いてありましたが、

講師のカップルがちょっと面白かっただけで、

後は淡々と日々の様子が映し出されます。

この監督さんは存じ上げなかったのですが、

どことなく作風がカウリスマキっぽいです。

 

無事に認定される者、逃げ出す者、

そしてオマールのように、シリアに未練がある者。

それぞれ国を出た理由も違います。

 

彼がその後認定されるか帰されるのかは結論が出ていません。

でも、彼にはお守りのようなウードと言う楽器がある。

暴力では無く、この楽器で彼はこれからの道を進んで行くのだと思います。

 

もうひとつ感じたのは、

今戦争といえばウクライナとロシアばかり取り上げていますが、

世界中にはまだまだ争いの絶えない国があるのを思い出しました。

 

中東の楽器のウード。

素敵な模様です。

 

 

 

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