ギリシャ映画。
プロデューサーの中にケイト・ブランシェットの名前がありました。
彼女がほれ込んだ作品だそうです。
2022年
記憶喪失をもたらす奇病が流行し、一人の男性も病気にかかって突然記憶を失ってしまう。彼は治療のためのプログラム「新しい自分」に参加し、毎日送られてくるカセットテープの指示に従いながらさまざまなミッションをクリアし、その体験をポラロイドカメラで撮影する。ある日、男性は自分と同じようにプログラムに参加する女性と出会う。シネマトゥデイより
テーマは記憶の構築。
過去でも現在でも未来でも無いギリシャ。
ある日突然記憶を失ってしまう人が続出。
身寄りのない男も、回復は不可能と診断され、
過去の記憶は捨て去り、新しい人間として生まれ変わるプログラムに取り組みます。
同じプログラムの女性と、ホラー映画を観るミッションで知り合います。
この先しばらくは彼女に振り回されてます。
後に自分に指定される新しい記憶を、
彼女と一緒に先に体験してしまうので、
もう一度自分のミッションはやり直しです。
主人公を演じたアリス氏はコメディアン出身で、
ニク監督もジム・キャリーがお好きだそうです。
抽象的な作品でコメディでは無いのですが、
デモの話や月面着陸など、ちょっとクスッとする場面もありました。
彼に近づく女性はうざったいのですが、
相手をするアリス氏の黙々とした演技が良かったです。
タイトルには「林檎」しか無いのですが、
邦題の通り、「ポラロイド」も重要な役割で、
分かりやすいタイトルだと思います。
特典映像に、監督とケイトの対談がありました。
このご時世でリモート対談ですが、
本当は監督はテクノロジーが嫌いなのだそうです。
観ている人が、自分がもしこの男と同じ立場だったら?
もしかしたら有りうる世の中が来るかも知れないと、
ちょっと怖いけど、じんわりと感じる作品でした。