劇場見逃し作品。
子どものトランスジェンダーで苦しむ家族と、
学校側との闘いを描いたドキュメンタリー。
今回はネット配信で鑑賞
2021年
サシャさんは男の子の体に生まれながら、女の子になることを願っていた。サシャさんは2歳のころから性別の違和感を訴えていたが、学校では女子として登録されず、バレエ教室では男の子の衣装を着せられていた。7歳になってもありのままに生きられないサシャさんのため、母のカリーヌさんら家族は学校などに理解を求める。シネマトゥデイより
昔は性的マイノリティーの子が生まれるのは、
お母親のお腹にいるときの母の思考や、
生後の親の育て方のせいと言われてきて、
これは発達障がいの子供も同じように言われたと思います。
すごく意外だったのは、舞台は現代のフランス。
もしこれが今の日本だったら、
性的マイノリティーの子供たちへの接し方も違うはず。
フランスはこの問題に理解が乏しいの
宗教的なものもあるかも知れないし、
母親がこき下ろしていたサシャの担任はロシア人だそうで、
「ロシアにはこういう問題は無い」と言われたとか。
そんなことは無いはず。ただ表立っていないだけでしょう。
活動の中心となるのは母親ですが、
強面の父親もサシャは女の子と認めていて、
学校側と戦う気満々です。
他のきょうだいたちも、サシャの気持ちを汲み取っています。
専門医の協力で、学校の方は何とかなった。
(私は転校した方がいいのでは?と思ったけど)。
次は両親が心配していた二次性徴が深刻。
このままだと心は女の子のサシャに髭が生え、
喉ぼとけが出てくる。
それを抑える薬を投与するかどうか
将来子供が欲しいなら精子を保存しておく方法もあるそうです。
学校の理解も何だか不十分だったし、
この先サシャの苦難は続くとは思う。
それを乗り越えて彼女が大人になったとき、
素敵な女性になれるといいなと思います。