2017年のスペイン映画。
原題のTocは「強迫性障害」のこと。
該当する6人の患者が予約のダブルブッキングで、
クリニックの待合室で顔を合わせてしまいます。
患者は男女3人ずつ。
・思ってもいない下品な言葉を口にしてしまう男性。
・何事にも計算ばかりしてしまう男性。
・左右対称にこだわり、線を踏めない男性。
・心配性、且つ絶えず十字を切ってしまう女性。
・潔癖症で、素手で触ったり触られたりするのを嫌う女性。
・繰り返しの言葉ばかり言ってしまう女性。
院長が飛行機の関係で中々到着しないため、
仕方なく6人は自らグループワークを始め、
自分の身の上話をから、
お互いの症状を和らげようと試みます。
コメディなので、クスクス笑えるのですが、
実際この病気に罹っている方々は至って深刻でしょう。
とは言え、6人中5人は私は聞いたことの無い症状で、
唯一潔癖症のかたなら、同じような人を知っていました。
その人は、自分の部屋の床に落ちたものさえ「汚物」とみなしていました。
具合が悪くても入院は絶対しないそうです。
何故なら、病院のベットはどこの誰が使ったか分からないから。
暮らしている賃貸マンションのお風呂の浴槽には入らないでシャワーのみ。
理由は同じ…
誇張されていますが、映画の中の女性は何度も手を洗い髪を洗い、
使い捨てテッシュや手袋は手放せません。
この病気のことを知らない人が見たら、彼らは変人です。
でも、生きづらさで苦しみ、何とか治したいと思っている6人です。
コメディではありますが、6人を応援したくなる優しい作品。
ちなみに最後にちょっと仕掛けがありますが、
これは後半気が付くと思います。
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