見逃していましたがDVDで鑑賞。
2018年
仕事の意欲を失ったCM監督のトビー(アダム・ドライヴァー)は、スペインの田舎で撮影をしていた際、学生時代に自分が撮った映画『ドン・キホーテを殺した男』のDVDを持つ男と出会う。舞台となった村を訪れたトビーは、かつて主役に抜てきした靴職人の老人ハビエル(ジョナサン・プライス)と再会する。自分を本物の騎士だと信じる老人は、トビーを従者のサンチョだと思い込み、強引にトビーを連れて冒険の旅へと繰り出す。シネマトゥデイより
原作は昔読んだことがありますが、
ちょっとマヌケなドンと従者、馬とロバの旅しか憶えていませんでした。
スペインの物語だったのも忘れていました。
本作は現代が舞台で、主要人物以外は原作とは関係無いです。
CM監督のトビーが大学制作で撮ったドン・キホーテの舞台の村を訪れたところ、
彼の映画のせいで、人生が変わってしまった村人たちが登場。
自分がドン・キホーテと勘違いしている老人にすっかり振り回されるトビー。
現代の話と言えども、原作の中に入っているような感覚や、
別の世界の出来事ではと思う場面や、
舞台劇を観ているような場面もありました。
映画の最初はCM撮影で風車を巨人と勘違いしているドン・キホーテ。
そして最後も風車を巨人と勘違いするドン・キホーテが去っていきます。
これでいいのという終わり方です。
特にサンチェは意外な人物になってしまいました。
滅茶苦茶ですが、これがテリー・ギリアム風で、
彼自身がトビーなのかも知れないと思いました。
ドンになりきって演じたジョナサン・プライズが良かったです。
何気に、スペイン人女優ロッシ・デ・パルマ嬢も登場(違法移民役)
ロシアの富豪役もスペイン人俳優。
どなたか存じませんが「ジプシー」役も面白かったです。
エンドロールに、ジョン・ハートに捧げるというテロップがありました。