Netflix作品。
私はトルコ映画は久しぶり。
2021年
メーメット(チャガタイ・ウルソイ)は、イスタンブールの旧市街にある倉庫を拠点に廃品回収業を営んでいる。ストリートチルドレンなど生活に困っている人々に、病にむしばまれながらも救いの手を差し伸べる彼は、子供たちに愛されていた。ある日、メーメットは、親友ゴンザレスの廃品回収袋の中に隠れていた8歳の少年を見つけ、彼の面倒を見る。シネマトゥデイより
今年の配信作品なので、
今のトルコのスラムの現状を描いているのだと思います。
街中には、大人も子供も路上生活者がたくさんいます。
彼らは廃品回収を生業としていて、
コミュティを結成していて縄張りもあります。
特に子供たちには心が痛みます。
メーメットは、アリという子供に出会ってから親身に世話を焼きます。
他にも子供たちはいるのに、何故かアリにだけ目をかけるのです。
それをジッと見つめる弟分の男性。
彼はメーメットの行動に不満なのかと思っていました。
でも、全然違いました。
マーメットを本当に心配していた顔だったのです。
メーメットはアリの世話で、自分の子供の頃を重ねていた。
そう、あらすじに書いてありましたが、ちょっと違いました。
それはアリの存在自体です。
私は気が付きませんでしたが、
きっとご覧になった方は最初から気が付いていたと思います。
母親の姿を追うメーメット。切ない話でした。
私はトルコの社会問題は分かりませんが、
ストリートチルドレンたちに、行政の助けは無いのか不思議でした。
おそらく、この作品はこの問題に一石を投じたものなのだと思います。
冒頭流れた、「ストリートチルドレンたちに、笑い声は残酷」、
という言葉がリアルで、早くどうにか子供たちを助けて欲しいです。
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