トム・ハンクス主演。

雑誌の記事を基にしたある有名司会者と雑誌記者の交流。

 

 

2019年

雑誌記者のロイド・ボーゲル(マシュー・リス)は姉の結婚式で長らく疎遠だった父ジェリー(クリス・クーパー)と再会するが、家庭をないがしろにし自分たちを捨てた父をいまだに許せず、鬱屈(うっくつ)した思いを抱えていた。数日後、ロイドは取材のため子供向け番組の人気司会者フレッド・ロジャース(トム・ハンクス)を訪ねると、彼は会って間もないロイドが抱える心の葛藤を見抜く。ロイドもフレッドの穏やかな人柄を慕い、やがて二人は公私にわたって交流を深めていく。シネマトゥデイより

 

あまり下調べをしなかったので勘違いしていたのですが、

最初は有名司会者フレッドの伝記かと思っていました。

実は雑誌記者ロイドと家族の再生の物語でした。

 

フレッド・ロジャースがどんな人物だったのかはネットで調べればすぐ出てきます。

子供向き番組の司会者で赤いカーディガンがトレードマークだったよう。

また、彼は聖職者でもあったそうです。

ベジタリアンで、「母がいるものは食べない」とドラマの中でも言っています。

 

一方、主人公ともいえる雑誌記者のロイド。

家族を捨てた父親を恨んでいてますが、

性格も短気で、すぐに手が出る男。

 

フレッドが何故ロイドに興味を持ったのか。

それはフレッドがテレビの業界で成功するにあたり、

これまでも感情を抑えることが多く、

苦しむロイドにその方法を伝えたかったようです。

もちろん聖職者としても、彼を導いたのかも。

 

有名人を街中で出くわしたら、

今ではスマホで撮りまくられるのでしょうが、

スマホが無い時代とは言え、フレッドが大衆にどう思われていたのか、

映し出される場面が2か所ありました。

 

結局、ロイドはフレディの魔法にかかってしまったよう。

(聖職者だから神の導きと言った方がいいか)

ロイドの記事は最初は400文字の紹介文だったのが、

1万文字の人気記事になり、雑誌記者の賞までもらうことになったのです。

 

冒頭に書いたように、伝記だったら苦手かなと思っていましたが、

ある男性と家族の前向きな再生物語で、グッド!

フレディの神通力(?)もあって温かい物語でした。

 

ちなみに、フレディの子供番組の中で、

街の模型がセットされていますが、

これがとても素敵なのです。

特に、飛行機が着陸する場面が可愛かったです。ドキドキ