9月に劇場公開予定だったそうですが、

コロナ渦で、パラマウントがNetflixに配信権を売却した作品。

ミニシアターでは上映していましたが、今回は動画で鑑賞。テレビ

 

 

2020年

1968年、アメリカ・シカゴ。民主党全国大会の会場近くで、ベトナム戦争に反対する抗議デモが行われる。平和的に行われる予定だったデモは激しさを増し、デモ隊は警察と衝突。アビー・ホフマン(サシャ・バロン・コーエン)やトム・ヘイデン(エディ・レッドメイン)ら7人の男が、デモで暴動をあおった罪で起訴される。シネマトゥデイより

 

もちろん実話に基づいた内容ですが、

私はこの裁判のことは全く知りませんでした。

映画は当時の映像を所々に散りばめながら進んで行きます。

 

一番印象的だったはコーエン演じるイッピー党のホフマン。

キャスティングも彼が一番最初に決まっていたそうです。

おちゃらけた性格もよく似ているし、同じユダヤ人でもあり、

コーエン自身もこれはやりたい役だったのではないでしょうか。グッド!

 

この暴動における裁判、最初は8人でしたが、

ブラックパンサー党のボビーだけ、別裁判になり、

今回の裁判では7人の被告となりました。

 

そもそも「共謀罪」と言っても、それぞれ団体は別で、

反戦の訴えは同じでも、目指すものは違ったようです。

(そういえば日本でも3年前に「共謀罪」の法案でもめたわね)

 

弁護士は公民権活動家のクンスラー。

彼は主義的にも、被告たちの仲間と言ってもいいくらい。

キング牧師やマルコムXの裁判にも関わっているそうです。

 

この裁判の知識も無く鑑賞していましたが、

途中でストップして、改めてシカゴセブンの記事を読んでみると、

なるほどと分かる部分も出てきます。

 

作品中にも出てきますが、

事件が起こったのは1968年ですが、

裁判の時は、政権が変わっていたのです。

ジョンソン(民主党)からニクソン(共和党)へ、司法のお偉方も交代。

運悪く、裁判はその影響も受けていました。しょぼん

 

映画の内容のネタバレと言うより、

実際起こったこの事件(彼らが捕まった真相)を知ると、

この映画も面白くなると思いました。

 

最後にレッドメイン演じるヘイデンが取った行動は、

人々の心を動かしました。グッド!

 

評決後の彼らの活動をみると、

一筋縄ではいかない、個性的で才能のある人たちなのも分かります。

逆にこの判事が、実際にも全米の弁護士に信頼されていないという事実に頷けます。

 

コロナが無かったとしても、

日本の劇場での集客はどうかなと思う事件なのですが、

作品自体は見ごたえがありました。ニコニコ

 

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