数少ないベトナム映画。

国外の映画祭で幾つも賞をとりましたが、

撮影当時、濡れ場のあったメイ役の女優さんが13歳だったことで、

ベトナムでは4日で上映禁止になったとか…汗

 

舞台のチャンアンは世界遺産の秘境で、

17年の「キングコング髑髏島の巨神」のロケ地。

とても幻想的な場所です。

 

 

2018年

14歳のメイが大地主の第三夫人として嫁いできた大邸宅には、息子を出産した第一夫人、 3人の娘を持つ第二夫人が暮らしていた。まだ若くて無邪気なメイは、世継ぎとなる男児を産んでこそ奥様と認められることを知ったのち、妊娠する。出産を心待ちにする中、第一夫人も身ごもり、さらにメイは衝撃的な秘密を知る。

シネマトゥデイより

 

舞台は19世紀。

この時代日本でも一夫一婦制では無かったかも。

でも、奥さんをたくさん娶るということは、経済的に余裕のある男性。

14歳のメイが嫁いだ先も歳の離れた大地主の息子。

もちろん結婚式で初めて会う人です。あせる

 

第一夫人、第二夫人に囲まれて、メイは野心を抱くのかと思いきや、

彼女はあくまでも自分のお腹の子が男の子であることを祈るばかりで、

まだまだ幼さの残る純粋な少女でした。

第二夫人の娘たちとも歳が近く、姉妹のよう。

 

事実、夜の行いも痛いばかりで、全然感情がありません。しょぼん

それを分かってくれる先輩夫人たちは、色々ご指導してくれるのです。

表向きは妻たちの中にいざこざは無く、

イケズな人は登場しません。グッド!

 

ところが、妊娠したメイは衝撃的な光景を見てしまうのです。目

でも彼女はチクったりはしません。

逆に、当事者に対してある感情が湧きあがります。

 

後半は、メイと同じ境遇の少女が、第一夫人の息子に嫁いで来ますが、

彼女ほど可哀そうな運命の少女はいませんでした。

もしかしたら、そんな出来事も実際あったのかも知れません。しょぼん

 

一方、出産後の若いメイ自身は子育てに不慣れで余裕が無く、

泣き止まぬ赤子を抱いて、ある花を凝視。黄色い花

メイの場面はそこまでです。

 

男性社会の中の女性たち。

この作品に登場する男性は、メイの夫と第一夫人の息子だけですが、

夫ですら影の薄い存在で、女性たちの心理描写につきる作品でした。

 

第一夫人の女優さんは「青いパパイアの香り」に出ていたベテランさん。

第二夫人は、役柄もさながらとても色っぽい女優さんでした。

そして第三夫人のメイ。まだこの作品だけだと思いますが、

ベトナムの若手女優さんで人気になるのでしょうね。

 

最後の場面は第二夫人の次女。

女性の新しい時代の到来も感じさせます。ニコニコ