久しぶりに映画館に行きました。
チケットを確認するところで、センサーで検温がありました。
34.8度
私がゾンビか
2019年
ロバートソン署長(ビル・マーレイ)、ピーターソン巡査(アダム・ドライヴァー)、モリソン巡査(クロエ・セヴィニー)が見守るのどかな田舎町センターヴィルで、死者が墓場から次々とよみがえる。ゾンビは生前の活動に引き寄せられるように町をさまよい、時間を追うごとに増殖していた。三人の警察官や葬儀屋のゼルダ(ティルダ・スウィントン)、住民たちは、生き残りを懸けてゾンビの大群に立ち向かう。
シネマトゥデイより
そもそも私の禁句キーワードが2つも入ってる。(デッドとダイ)
でも本作品はコメディです。
タイトルの「死者は死なない」
もちろんゾンビのことなのですが、
何故、ゾンビが墓から出て来たかは、地球の自転軸が変わったからとか…
政府の対応が悪いのは今の政権への不満?
ジャームッシュ監督ですから、普通のゾンビ映画とは全然違います。
音楽はカントリー調で、
作品中にロニーが「これは映画のテーマ曲」なんて言ってますし、
このテーマ曲が、作品中にすでにDVDになってボビーの店で売っているのです。
しかも、ロニーは監督から映画の台本をもらって、
映画の結末を知っていると、クリフに話しています。
登場人物が作品中で結末を知っているなんて何ともビックリですし、
クリフはジャームッシュ監督への不満まで話しています。
もちろん他の映画のオマージュもあり。
私が気が付いたのはホビットとスターウォーズでしたが、他にもあったのかな
話題になったのは豪華なキャスト。
主要人物以外にもブシェミ、グローヴァー、若手イケメンのケイレブ、
イギー・ポップとトム・ウェイツは監督作品でお馴染み。
他にも有名な方が出ていたのでしょうが、私は見逃しています。
徘徊するゾンビたちは自分の欲するものを叫びながら歩いていますが、
それが、WiFiだったりSiriだったり精神薬だったり現代を反映したもの。
ゾンビのイギー・ポップは「コーヒコーヒー」と言ってますがの、
よほど好きなのか、以前の監督作品からきたものなのか
中立派は世捨て人で森にすむボブ。
何故ゾンビに襲われないのでしょう…
少年拘置所の子供たちは森に逃げることが出来たか不明のまま。
何だかんだ言っても、
墓の中の死人は日本など火葬の国では現れないだろうな~と、
ふざけた作品中でも冷静に観ていた私がいました。
ジャームッシュ監督を知らない方がいきなり観たら、
何じゃこれの作品に間違いないです。
ホラーでは無いし、ゾンビ映画とも違う。
私はニタニタしてしまいましたが、万人受けはしないでしょうね…