ガーンジー島、どこにあるのか知りませんでした。汗

イギリスとフランスの間に浮かぶ島。

1940年から5年近くナチスに占領されていたとはビックリ。

 

 

2018年

1946年のロンドン。作家のジュリエット(リリー・ジェームズ)は一冊の本をきっかけに、チャンネル諸島のガーンジー島の住民と手紙を交わし始める。ドイツの占領下にあった第2次世界大戦中、島ではエリザベスという女性が発案した読書会がひそかに行われ、島民たちの心を支えていた。本が人と人の心をつないだことに感銘を受けたジュリエットは、取材のため島を訪れる。シネマトゥデイより

 

戦後しばらく経ってから、ナチスの悪行を知ったり暴いたりする話も多いですが、

この作品は、戦後間もない話です。

戦争の傷跡の残る中、ロンドンは復興に向かい、

ジュリエットの両親が戦争で犠牲になったことも、

彼女には未だ大きな傷跡として残っています。

 

作家の彼女はナチス占領下のガーンジー島の読書会に興味を持ち、

フィアンセを置いて島に向かいますが、

その中心になったエリザベスという女性のことを、

読書会のメンバーたちは中々話したがらない、それは何故か?

その事実を追う、ちょっとサスペンスでもある話です。

 

ジュリエット役のリリー嬢は、裏表の無さそうな朗らかな女優さんだと思います。

彼女を見ていると幸せも一緒に貰えそう~ニコニコ

 

一方、裏番長?はまさしく行方不明のエリザベスでした。

演じるジェシカ嬢は、ダウントンでも芯の強い役で、同じく禁断の恋目

この作品では死をも恐れないたくましい女性です。グッド!

 

読書会のメンバーでエリザベスの親友の母親アメリア。

彼女は夫をソンムの塹壕で亡くし、その後また第二次世界大戦で…ガーン

おそらくヨーロッパでは2回の大戦で身内を亡くした方が少なく無いのでしょう。

 

ガーンジーの読書会が出来た理由が可笑しい。

そしてメンバーたちは大人も子供も皆素敵な人たち。

原題は「ガンジー島の読書会とポテトピールパイ」なのですが、

このパイは私も食べたく無いわ~叫び

 

戦時中の彼らに何が起こったか、ドキドキしましたが、

タイトルのように、この作品は「読書会」です。

ジュリアンが問うように、「読書は人に何を与えるかはてなマーク

その答えは多くの作家や書評家も述べています。

 

読書会はひとつの本を徹底的に読み込まなければならない、

敷居の高いミーティングと思っていましたが、

気の合う仲間内で紅茶やたまにはジン(?)を飲みながら

和気あいあいと出来るのは、羨ましいです。

 

ジュリエットと読書会のメンバーたちは、出会う前から絆を感じていた。

なるほどそんな気がしました。ニコニコ

予想した結末でしたが、

戦中戦後も彼らの心の傷を救ってくれるのは、この読書会だと思います。