遅ればせながらやっと観て来ました。
ロンクレイン監督の作品を観るのは私は2作目です。
2017年
専業主婦のサンドラ(イメルダ・スタウントン)は、イギリスのサリー州にある屋敷に暮らし、州の警察本部長の夫マイク(ジョン・セッションズ)は爵位を授与されるなど、幸せの絶頂にいた。だが、夫と親友の浮気現場を目撃し家を飛び出して、ロンドンの団地で生活している姉のビフ(セリア・イムリー)のもとに駆け込む。自分の部屋で酒ばかり飲んでいるサンドラを心配したビフは、彼女をダンス教室に連れていく。
シネマトゥデイより
疎遠になっていた姉妹と、サンドラの新しい出発の話。
2人を繋いだのは血縁だけで無く、ダンスでした。
年配の方のダンス=社交ダンスと思っていましたが、
ワルツも踊るものの、結構激しいダンスが多かったです。
サンドラは夫の成功で、鼻高々。
家出した当初も高慢で人種差別的発言。嫌な中年女性でした。
姉ビフはリベラルで未婚。自由な生活を送っていました。
ビフの友人たちにも恵まれ、サンドラは今までの結婚生活は、
果たして幸せだったのか考え直すことが出来たのです。
サンドラを演じるイメルダ嬢、
最初のパーティーの場面の髪型が滅茶似合わないです。
上流階級向きの顔では無いのね。
中盤から、いつものイメルダのくしゃくしゃの髪型に。
やっぱりこれが一番可愛い
ビフの友人役のティモシー・スポール。
こういうフツーのおじさん役は初めて見たかも。
昔より少しお痩せになったかな~
「年寄り」という言葉も出てきますが、
演じるイメルダもティモシーも60を少し過ぎたばかり。
まだまだ人生やり直せる年齢です。
また、主役と言っていいほど好演のセリア嬢も、
顔の皺をお隠しになっていないだけでまだ60半ば、
今の時代、お年寄りでは無いですね。
ダンスの楽しい仲間に囲まれながら、サンドラの気持ちは揺れていきます。
姉のイタリアでの秘密も知ることとなりました。
私自身は、サンドラとビフ両方の人生とは全く違うし、
彼女たちのような環境で暮らす知り合いもいません。
でも、どちらか選ぶならビフの生活。
何故なら、ビフの人間関係がとても素敵だから。
もしサンドラの夫の過ちを許せたとしても、
周りの人たち、大嫌いです…
音楽は良かったですが、お勧めしないのは冬に川(池?)に飛び込む寒中水泳。
心筋梗塞おこすよ~
どこの主婦も、夫のため、子供のため、年老いた親のために人生を捧げてきました。
それらの束縛が無くなったら、輝ける人生は訪れるでしょうか