トルコの片田舎が舞台ですが、フランス代表で賞レースに臨んだそうです。

 

 

2015年

5人姉妹の末娘ラーレ(ギュネシ・シェンソイ)は、イスタンブールからおよそ1,000キロの場所にある小さな村で暮らしている。10年前に両親を亡くした姉妹たちは、祖母(ニハール・G・コルダス)に育てられる。長女ソナイ(イライダ・アクドアン)、次女セルマ(トゥーバ・スングルオウル)、三女エジェ(エリット・イシジャン)、四女ヌル(ドア・ドゥウシル)らは美しく成長し……。

シネマトゥデイより

 

トルコと言えば、政教分離の自由な国だと思っていましたが、

地方では昔の風習が根強く残っているのですね。

 

両親を亡くし、祖母と叔父と暮らしてる5人姉妹。

学校生活や普段着ている洋服も流行の物。

伝統的なクソ色(茶色)の服は大嫌い。汗

 

これまでは自由に楽しく暮らして来たようで、若草物語のトルコ版のようです。

だけど、祖母や叔父はそれらを快く思っていません。

 

ついに叔父は外からの接触を禁止。

電話やパソコンを取り上げ、窓には格子をはめ、

姉妹たちが外に出られないように幽閉状態。ガーン

 

一方、祖母は、自分の生きているうちに姉妹を嫁がせようと、

家の中は花嫁修業の家と化します。

 

それでも勝手知ったる我が家、

彼女たちはこっそり家を抜け出してお出かけ。

 

驚いたのは、この地域のお見合いの風習。

男性とその家族が花嫁候補家を訪れ、初対面の女性を吟味。

その男性の父親が、「息子に代わって求婚します」と申し込むのです。

 

また、結婚前の処女検査や、

新婚の妻が初夜の日、シーツに血が付いていなかったら、

家族もろとも病院に駆け込み、

「初夜のシーツに血が付かなかったビックリマークと大騒ぎで処女検査のやり直しって…あせる

 

5女は姉たちのそんな姿を見て、

いずれ自分の番が来ることを察し、行動に出ます。

4女と共に、姉妹たちの思いを乗せての逃避行。

 

ずっと深刻で切羽詰る話ですが、

サッカー観戦の場面は面白かった。サッカー

 

同じイスラム教のイランでは女性の観戦を禁止していますが、

とある出来事で、女性のみの観戦デーがあったなんて。

そして、テレビに映った姉妹たちを見つけてしまった祖母や親戚の女性陣の暴挙…にひひ

 

原題の「MUSTANG」は半野生馬だそうなので、

日本で言えば「じゃじゃ馬娘」なのかも知れませんが、

この地域の女性蔑視を描いた作品で、直訳では済まない映画でしょうね。