スペース・ラブロマンスドキドキ

 

 

2016年

近未来、5,000人を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号が、人々の移住地に向かうべく地球を出発。到着までの120年、冬眠装置で眠る乗客のうちエンジニアのジム(クリス・プラット)と作家のオーロラ(ジェニファー・ローレンス)だけが、予定より90年も早く目覚めてしまう。絶望的な状況を打破しようとする二人は、次第に思いを寄せ合うものの、予期せぬ困難が立ちはだかり……。シネマトゥデイより

 

 

いつか、こんなに宇宙船が進歩する日が来るのかなはてなマーク

運転は自動。クルーたちも冬眠中。

これに比べると「スタートレック」は随分アナログだわ…汗

 

本来は120年冬眠する予定が30年で目が覚めてしまい、

目的の星に着く前に宇宙船の中で死んでしまうことが確定の男ジム。

彼は孤独に耐えかねて、

ポットで寝ていた才色兼備の女性オーロラを冬眠から起こして道連れにしてしまう。

 

アンドロイドはいるものの、

無人島に2人の男女がいる状態。

しかも途中でジムのやった事が彼女にバレて、2人の間の亀裂は避けられず…ショック!

 

ジムは彼女を起こすべきか随分葛藤するのですよね。

本来なら彼女は120年後に惑星に到着出来るのに、

残り90年で起こしてしまったら殺人と同じなのです。

 

この場面は私だったらどうだろう?と考えました。

死ぬまでアンドロイドと2人の生活。

普通だったら耐えられないと思う。

しいて言えば、この計画をアンドロイドに話さない方が良かったかもね…あせる

 

さて、移民船で思い出したのが、竹宮恵子の「エデン2185」。

 

その船は100年後に他の惑星にたどり着く予定。

でも乗客たちは冬眠はしているわけでは無く、

途中で自分たちもその子供たちも宇宙船の中で死ぬことは分かっている。

つまりその後の世代の乗客たちに運命を任せた物語でした。

また、その移民船の中にはコミュティがあり、人間たちが偽物の街で普通に暮らしていた。

 

一方、こちらの映画は不気味なほど無機質な移民船の中。

それもそのはず、120年後まで乗員乗客は冬眠している予定なのだから、

人の気配が全く無いのです。叫び

 

最初から疑ってはいましたが、ジムのポットはただの故障では無いと思う。

冒頭の惑星の衝突から、もしもの時に仕組まれたシステムだったのでははてなマーク

 

また、ジムに起こされてしまったオーロラ。

彼女がいなければ、ジムと一緒に宇宙船を救えなかったような気がする。

もしオーロラがずっとポットにいたら

彼女は船もろとも宇宙の破片になっていたと思う。

 

最後、そこまでは描かれていませんでしたが、

2人の間に子供はいないでしょうね。

もし子供が生まれたとしても、その子は親の死後ずっと孤独。

きょうだいで結婚は出来ないし、

結局、また別のポットの誰かを起こすしかない…ガーン

 

後味が悪いわけでは無いですが、

このての映画は、鑑賞後何だか虚しさが残るのです…あせる