トリノの街路樹の落ち葉が黄金色に輝いています。
ちょうど今の季節が舞台の作品です。
トリノはイタリア北部でフランスに近く、
「ありがとう」を「メルシー」と言う場面も何度かありました。
2016年
夫の暴力から逃れるため、アンナ(マルゲリータ・ブイ)は息子ヴァレリオ(アンドレア・ピットリーノ)と一緒にローマから親友カルラ(ヴァレリア・ゴリノ)が暮らすトリノに移り住む。アンナが職探しに駆け回る中、転校したばかりのヴァレリオは友達もできず孤独を募らせ、二人の溝は深まっていく。見知らぬ街で新たな一歩を踏み出そうと奮闘する母子を、カルラや近所のビストロオーナーは温かく見守り……。シネマトゥデイより
予想ではアンナとカルラの友情物語なのかな~と思っていましたが、
カルラの登場はそれほど多くありませんでした。
また、暴力夫も最初に後姿がちょっと見えるだけで、
どちらかと言うと息子ヴァレリオの成長物語でした。
まだ声変わりもしていない中学生のヴァレリオ。
母親が髪を撫でても、手を払うお年頃。
男の子はそんな時期があるのです。
いきなり見ず知らずのトリノに連れて来られ、友だちも出来ずストレスが溜まるばかり。
彼は道端で客をとる若い女性に恋をします。
彼女が「私の仕事を知ってるの?」と聞くと、「知ってる」と答える。
でも、後々の場面からすると、ハッキリ分かっていたのでは無いのでしょうね…
悶々と過ごす息子ですが、アンナは仕事をしなければ食べていけない。
ヴァレリオにかまってあげられないもどかしさ。
彼の孤独をどうすることも出来ません。
親友の他に親子を支えるのが近所の食堂の主人。
アンナがここにいる限り、ずっと関わっていくのでしょう。
いい人なのよ~
我が家は転勤族だったので、子供の転校で友だちが出来るかとても心配でした。
最後の場面で、ヴァレリオの嬉しそうな姿を見ると、
私もアンナ同様、母親としてすごくホッとしました。
PG指定が付いていましたが、ほんの一場面です。
子供の成長物語と書きましたが、
子供よりも、親向きの作品だと思います。
キャストの方々。
私は主演のマルゲリータ嬢しか憶えていませんでしたが、
彼女が1962年生まれ。息子役のアンドレア君が2002年生まれなので、
40離れているのよね。
高齢出産?(余計なお世話だ…)
親友カルラの、テレビと犬
作戦。
これでアンナ親子を繋ぎとめることが出来たらいいけど、
やっぱり思春期の息子に一部屋欲しいですね…