映画ブロガーさんたちの評価が良かったので、
颯爽と観て来ましたが、
何せ監督がジム・ジャームッシュ。
万全な体制で無いと爆睡の可能性あり。
(なのに5時前に目が覚めてしまった。トホホ…)
2016年
ニュージャージー州パターソンでバスの運転手をしているパターソン(アダム・ドライヴァー)は、朝、妻のローラ(ゴルシフテ・ファラハニ)にキスをすることから始まる、変化のない毎日を過ごしている。そんな日々の中でパターソンは、周囲の会話やマッチ箱といった何げない物事に着想を得た詩をノートに書き留めていた。シネマトゥデイより
最初から大脱線しますが、
以前介護施設を見学に行きました(私がいつか入所するかもしれないから)
廊下を挟んで南向きの日当たりが良い部屋の眺望は、自然豊かな山々。
一方、北向きの部屋から見えるのは人も車も多い生活道路。
どちらの部屋を選びますか
私は絶対北向きの部屋。
人々が動き回る姿を感じられる部屋で過ごしたいと思う。(山は見飽きたのかも…)
趣味で詩を書くパターソンはバスの運転手。
電車では無くて路線バスなのがミソ。
街の風景や乗客たちの会話がその詩に生かされています。
自然を書く詩人もいるのでしょうが、
パターソンは日常生活から感じたことを描く詩人。
バスの中の人たちのたわいのない会話や、
すれ違う人たちの一瞬の会話もパターソンの耳に入って来ます。
火曜日のバスの乗客の会話は監督の「コーヒー&シガレッツ」を思い出します。
双子たちが彼の目に度々現れますが、これは何かの暗示なのか。
毎日同じ時間に出勤して同じ時間に帰る生活。
映画やドラマでは、毎日の繰り返しに飽きた男が一発奮起することが多いのに、
詩人のパターソンは不満も飽きることも無く過ごしています。
一方、妻ローラは個性的な感性の持ち主ですが、
夫に最高に愛されています。
パターソンが妻に書いた詩。世の奥様はうっとりでしょう。
あんな詩を書いてくれる夫は滅多にお目にかかれない。
忘れてならないのは飼犬のマーヴィン。
賢くて策略家。唸り声も表情も可愛い~
ポストの件はともかく、ちょっとオイタが過ぎてしまいました。
アダム・ドライヴァーは変な人を演じる印象が私の潜在意識にあったのですが、
普通の夫でした。バーの場面はカッコ良かった。
一方永瀬氏、「a-ha」の前に、訳詩についてドキッとすること言うのよね。
その国の詩はその国の言葉で(ハイ、私は無理です…)
危惧していたとおり、半ばでちょっと眠くなった場面があったので、
DVDになったらまた観たいと思います。
(今度は昼下がりでは無くて午前中に…)
余談ですがパターソンが出勤に持って行く弁当箱。
あれ見かけは道具箱なのですが、
あちらでは弁当箱として売っているの~