昨年度あたりからちらほらと家に友達を招きたがる長男。
以前は「家に行きたい!」と迫られ、断れずに招くことになり、友達はずっとYouTube視聴、長男は1人でゲームという謎な遊び方をしていたこともあった。
外遊びに行こう、と誘ったが、その子はここでYouTubeを観て留守番をしてるから行ってきていいよ、と言った。
が、長男くんのお母さんは残って話し相手して欲しい、とも言った。
むむむ。
これはもしかしなくても、YouTubeと話し相手(わたし)を獲得するために「遊びに行きたい」と言っているパターンではないだろうか…?と思うようになってしまった。
長男には、「長男と一緒に遊びたい、過ごしたいと思ってくれる友達で、長男も遊びたいと思う相手を招くように」と注意をすることになった。
外遊びなら、その子もともに遊べるらしいのだが、YouTubeに勝るものはないらしく、「長男くんの家にYouTubeを観に帰りたい」などというのだった。
共働きも増えたこともあり、昔と比べ、「友達の家で遊ぶ」機会が減ったように思う。
「遊びに行ってもいい家」は限られているので、いつの間にか子供たちの溜まり場となりかねない。
親としては長男と次男が楽しく過ごせる相手であってほしい、と思ってしまう。
YouTubeの子はなんだか我が家を利用しているだけのような、そんな気持ちになってしまった。
学年が変わり、友達もガラリと変わった。
気が合うらしく、ずっと遊び続けられる子や、一緒に遊ぶのは楽しいが、家での過ごし方に疑問を感じてしまう子もいる。
遊んでいると、とにかく叫ぶ子がいるのだ。
それも大声で、甲高い声で。
窓を閉めていても外まで聞こえる。
別の部屋で仕事をしている夫が、仕事にならなかった、と言った。
あんなに叫びまくってるとご近所にご迷惑になるよ💦とも言った。
長男たちが「そんなに叫ぶなよ💦」と注意しても断続的に叫び続ける。
帰る頃にはその子の喉は枯れていた。
そしてその子は、ゲームをしにくるが、ゲーム機を持ってこないため、次男のゲーム機を使うことになる。
普段、次男は長男とゲームをして過ごすのだが、文句ひとつ言わず譲ってくれる。
しかし、次男は大声がとんでもなく苦手だ。
頭が割れるように痛くなる、と泣き出してしまう。
大好きなゲームもできず、大声で頭痛を誘発し、仕舞いにはシクシクと泣き始める。
次男と外へ行きたくても、子供たちだけで留守番をさせるほど信頼しきることは難しい。
叫ぶ子が、週一回くるようになった。
次男は週一回なら、と我慢した。
しかし、その数が増え始めたころ、わたしは長男にある注意をした。
まず、叫ぶ子がくる日は多くても週一回程度にしてもらうこと。
その日はお父さんが在宅で仕事をする日かどうかを確認すること。
その子がゲーム機を持ってこないなら、次男にもゲーム機を借りてもいいか確認すること。
できればゲーム機を持ってきてもらうこと。
そして、できれば…叫ばないでほしいこと。
最後のお願いは、きっと無理だろうな、と思っていた。
でも、それなら家族の許可を得ないと遊びに来てもらうことは難しいのだ、ということを伝えるほかなかった。
友達を大切にせよ、と教えてきてはいるが、この家で生活しているのは家族なのだ。
働いているお父さんがいて、ともに過ごす次男がいる。
その人たちが困るようなことになるのは、あまりいいことではないのではないか?
長男は、「ごめん」と小さな声で謝った。
長男が悪いわけじゃない。
楽しく遊びたかっただけ。
でも、全体のバランスを考えることも大切なのだ、と思う。
子供が長男だけだったら、長男のことだけを考えてあげればいいが、我が家には次男もいる。
そちらを蔑ろにして、長男だけが快適になる場所を提供する、というのは違う気がする。
わたしの小さい頃は、上のきょうだいたちが優先で、わたしは居場所がなかった。
優先してもらっていたきょうだいたちは、大人になった今でも下っ端のわたしより、自分が優先されるべき存在だと信じている。
自分のことだけでなく、周りにも目を向ける。
そうして他者との関係性をバランスよく身につけていってほしいと思う。